小島勢二先生の記事「超過死亡の原因をめぐる英国での論争」
- 小島勢二先生がアゴラ記事「超過死亡の原因をめぐる英国での論争」執筆
- 英国の統計局 ONS は死亡率の含めて公表
- ワクチン接種回数別の死亡率の比較グラフ提示
- 筆者サイトでもグラフを公表
小島勢二先生がアゴラで「超過死亡の原因をめぐる英国での論争」との記事を執筆なさいました。
その中でワクチン接種回数別の死亡率の比較グラフが提示されていますが一つ強調したいことがあります。死亡率の数値自体も英国の統計局 Office for National Statistics (ONS) が計算したものだということです。人口や死者数などの情報を取得し手元で計算する必要のないものを英国の統計局 ONS は提供しており、日本とは大きく違います。
筆者もデータを取寄せて自身のサイトでもグラフを公表しようと思っていたのでグラフを紹介すると共に不思議な動きをしている箇所について考察します。
接種者の死亡率が高い箇所が何箇所も
- 2回接種や3回接種(20日以内)は未接種より死亡率が高い
グラフは横軸が時間推移で2021年1月から2022年12月までを示しています。縦軸は10万人あたりの年間死者数を月ごとに表示しています。その月内の人口当り死者数では無いので混乱するかもしれませんが、ともかく大小関係や推移を追って下さい。また接種状況としては、2回接種(21日以上)、3回接種(20日以内)、3回接種(21日以上)を表示しています。(グラフ提供サイト
90歳以上に関しては 3回接種(21日以上)が最終的には、未接種と同程度か少し高い死亡率となっています。80歳台では同程度で年代が下がるにつれて、3回接種(21日以上)者の死亡率は下がっていくようです。
ここで特徴的なのは、2回接種や3回接種(20日以内)は未接種より死亡率が高いことです。このよう接種者の死亡率が高い箇所が何箇所もあります。結局、3回接種(21日以上)の死亡率の低い時期は2回までの死亡や3回(20日以内)での死亡を除かれた結果に過ぎないのでは無いでしょうか?
またよく見ると2021年10月から3回目(20日以内)の死者が計上されると共に、つまり3回目を射ち始めると2回接種者の死亡率が上がっていくように見えます。これは何故でしょうか?
3回目接種開始すると2回目接種の死亡率が上がる理由の考察
- 3回接種ですぐに死亡した人の接種状況が記載されていない?
- 役所の処理として2回接種として扱われているのでは?
90歳以上を例にコロナ除外死と関連死も確認します。2021年10月からの全死因(1番上)とコロナ除外死(2番目)はほとんど違いません。コロナ関連死者(3番目)はこの時期、全死因から見ると少ないためです。
3回接種ですぐに死亡した人には死亡記録が記載されても接種状況が記載されていないという疑惑が浮かびます。結果として2回接種者が死亡したと扱われているのでは無いでしょうが。公式には否定されていますが、病院や役所の運用としてはありそうに思えます。
接種後死亡すると接種歴が記載されない、これが、コロナ関連死が影響しない2021年10月から2回接種の死亡率が上がってるのに、未接種はそこまで変化してない理由では無いでしょうか?
なお筆者は他の可能性も考察しています。高齢の場合は死期が近い程の脆弱層には接種しない運用だったとします。接種を始めると非接種者の死期が近い程の脆弱層の比率が上がり、死亡率が上がるというものです。しかしこの理屈だと最終的に(死期が近い脆弱層比率の高い)非接種者よりも(死期の近い脆弱層比率が少ない)接種者の方の死亡率が高くなっているという現実は尚更問題です。下の世代では接種者の死亡率は低くなっていますが、低くて当り前という解釈なってしまい。ワクチン効果が怪しくなります。
どちらの解釈にせよ、3回接種(20日以内)が一番高くなっている時期がある以上、ワクチンは全死因死者を増やす可能性は否定できないと考えています。
同様に2回目接種開始で1回目接種の死亡率が上昇
- 2021年7月までに区切れば、同様に2回目接種開始で1回目接種の死亡率上昇が確認
期間を2021年7月までに区切れば、同様に2回目接種開始すると1回目接種の死亡率が上がる現象も確認できます。