ワクチンで死者が増えると考えるわけ

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ワクチン接種で死者が増えるという可能性をどうしても認められない人達が居ます。逆にここで私がどうしてそう判断しているか解説したいと思います。


健康な人の医療介入をどう捉えているか

  1. エビデンスレベル最高の論文の結論は、健康な人への医療介入はプラスでは無くむしろマイナス
  2. 製薬会社としてはマイナスにした方がより薬が売れて儲かる
  3. 上層部は知っているがそれでも健康な人への医療介入を推進するのが医学界

自分自身では色んな情報をバランスよく入力し判断していると思っていますが、ある情報の考慮をバイアスがかかってると言われれば、それはそうだとしかいえません。

その中でも 1. に関してはデータに基いた論文が数多くあります。2. と 3. は個人の解釈・感想であり議論しても仕方有りませんので、1. について幾つか挙げてみます。


コクラン、病気と死亡を低下させるための総合健診

  • 体系的な健康診断の実施は有益である可能性は低く、不必要な検査や治療につながる可能性がある。

質の高い医療を提供するためにコクランという非営利団体が存在します。「病気と死亡を低下させるための総合健診」というレビューを出しており、『体系的な健康診断の実施は有益である可能性は低く、不必要な検査や治療につながる可能性がある。』と健康な人への医療介入はマイナスの可能性があると結論付けています。

筆者は、定期健康診断などの健康な人への医療介入は、何の益も害も無いことが一番多いと解釈しています。毎年健康診断を受けている人が多いでしょうから、これは直感的に明らかだと思います。そして介入することで良い結果を生むことはあります。しかし害を生むこともあり、害を生むの可能性の方が高いと解釈しています。


コクラン、Lancet 最新論文(2022/08)

  • 医療介入が、質の高いエビデンスにより益があると認められたものが5.6%
  • 害の可能性があるのは36.8%、統計的に有意に害があるのは8.1%
  • 医療介入10件中、9件は質の高いエビデンスに基づかず、害は過少報告されている

こちらは同じくコクランによる、健康な人とは限っていない医療介入の最新論文ですが、上記のようになっています。原文は以下の通りです。

Results

Of 1,567 eligible interventions, 87 (5.6%) had high-quality evidence supporting their benefits. Harms were measured for 577 (36.8%) interventions. There was statistically significant evidence for harm in 127 (8.1%) of these. Our dependence on the reliability of Cochrane author assessments (including their GRADE assessments) was the main potential limitation of our study.

Conclusion

More than 9 in 10 healthcare interventions studied within recent Cochrane Reviews are not supported by high-quality evidence, and harms are under-reported.』


改めてファイザー6ヶ月追跡論文

データに裏付けられた上記論文の情報を知っているため、ファイザー6ヶ月追跡論文から作成したこの表も、

「ワクチン接種して全体としてはマイナス。健康な人への医療介入でいつも起きる通り」

と解釈しています。

コロナだけを指標にしていると重症者が減っているように見えますが、ワクチンを接種した方が、他の疾患が2万人中100人以上も増え、死者も増えています。他の疾患や全体の死者を指標にすればマイナス効果になっているわけです。

現実世界でもワクチンを投入して、厖大な数の副反応疑い重篤者と死者の報告と、去年から続く超過死亡があります。それが答えだと思っており、ファイザー6ヶ月論文のデータ通りだし、コクランの論文の通りだと思っています。


参考文献

  1. コクラン, “病気と死亡を低下させるための総合健診,” 2019/01/30
  1. HOWICK, Jeremy, et al. Most healthcare interventions tested in Cochrane Reviews are not effective according to high quality evidence: a systematic review and meta-analysis. Journal of clinical epidemiology, 2022.

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ワクチン接種が超過死亡と相関

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日ごとのワクチン接種数推移と超過死亡

  • 3回目接種の山が超過死亡と重なる
  • タイムラグが無いので不自然に思われるが……

8月の超過死亡が例年を逸脱した激増となっており、原因はコロナかワクチンかと、言論サイト「アゴラ」でも話題です。[1]

ここでは二種類のグラフを提示します。日本の「超過死亡ダッシュボード」[2]で提供される週ごと県ごとの死亡者数と予測値とを利用しており、データ現在は 7月末までのグラフになります。8月分は1ヶ月後に提示します。

まず一種類目。三つのグラフはそれぞれ日本、東京、大阪で、横軸が日ごとの時間推移で2021年1月から2022年末までを示しています。縦軸の青い線が日ごとの人口当りワクチン接種数で、朱色の線が超過死亡率です。2022年1月頃から2022年5月頃までの3回目接種の山が、超過死亡の山と重なっているのが確認できるかと思います。

しかし超過死亡の原因がワクチンだとすると、即死しない限り山は重ならないので、不自然に感じるかもしれません。そこで次に3回目接種(65歳以上)にだけ絞ってグラフを出します。


3回目接種数(65歳以上)推移と超過死亡

  • ワクチン接種数の下がりが早くなり、超過死亡の山が続く

二種類目のグラフは青い線が65歳以上3回目接種数推移となっています。このグラフの提示方法は、人口増加を目指す男、藤江氏の講演で見たのが最初です。超過死亡はほとんど高齢者の死亡数で決まりますので、高齢者の日ごとの接種数と超過死亡とを比較するのは理にかなっていると思います。

ワクチン接種が下がっていくのが早くなり、その結果、超過死亡の山が綺麗に続いていくのが分るかと思います。全都道府県を確認しましたが、人口が多いところ程この法則に従ったグラフとなるという傾向があります。筆者は、高齢者のワクチン接種が高齢者の死を誘発していると考えています。

今後も4回目接種数と超過死亡、またその他の指標とのグラフを、新しいデータが揃い次第提供していく予定です。


参考文献

  1. アゴラ, “異常な超過死亡の原因はコロナかワクチンか「引き金」か 池田 信夫,” 2022/10/26
  1. “日本の超過および過少死亡数ダッシュボード”

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間違ったらまず、ごめんなさい、でしょう

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  • このツイートの「いいね」が1000を超えました

このツイートの「いいね」が1000を超えました。


日本は第8波入り?

  • 日本は世界平均よりも高い陽性者の波が常態化してしまった
  • 波の谷間は、オリンピックするしないで揉めていたピークよりも上

グラフは横軸が日ごとの時間推移で、一番目のグラフは縦軸が100万人当りの新規陽性者を示しています。日本は第8波入りでしょうか。もしそうなら、二つ注目すべきところがあります。一つは日本は世界平均よりも高い陽性者の波が常態化してしまったということ。詳しくは来週にまた解説したいと思います。

もう一つは、第7波と第8波の間の谷は陽性者数が100万人当り230人というところで、これはオリンピックするしないで揉めていた第6波のピークより上ということです。一体、何を目指して無観客にしたのでしょうか。本当に呆れます。

検査、マスク、ワクチンをしている限り、コロナ対策禍は終りません。

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ワクチン効果と安全性にいつから疑問を持っていたのか?

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市場投入前のワクチンへの素直な想い

  • 有効で安全なワクチンの開発には何年もかかる
  • 風邪のウイルスは変異するので有効なワクチンを作るのが難しい
  • 人の行動を制限するのは人権侵害
  • これらの考えは智識や過去の経験に依るもので逆張りでは無い

筆者はワクチンが投入される前から、新型コロナにワクチンは不要だと思っていました。また効果や安全性に疑問を持っていました。それは上に挙げた「有効で安全なワクチンの開発には何年もかかる」や「風邪のウイルスは変異するので有効なワクチンを作るのが難しい」のように単純に智識や過去の経験に依るものです。決して主流派に対して逆張りしたわけでは有りません。

それを何故、95%の有効率でしかも 1年で足らずで安全なものができたという宣伝を皆、信じたのでしょうか? 筆者は皆が新興カルト宗教にでも洗脳されているようにしか見えませんでした。今となってはヒトは簡単に洗脳されるもので、ただそれだけだと理解しています。

しかも疑わしい事象が沢山生じていました。上のツイートは全28分冊+αの連続ツイートの最初です。

挙げた項目の三つめに「人の行動を制限するのは人権侵害」を加えたのは、ワクチン接種したしてないで行動を制限するのは人権侵害だという筆者の基本的な考え方からです。これは自粛の強要や学校閉鎖が許されないことにも繋がります。何故、皆が簡単に人権侵害を許容したのか、これも筆者には理解不能ですが、やはりヒトなんて簡単に洗脳され「これは例外的に許される」と思ってしまうのでしょう。


疑いの時系列

  • 2020年11月
    治験の段階で、約半分の人で疲労感、熱、寒気の症状、重症もちらほら

  • 2021年2月
    米国の有害事象データベース(VARES)に桁違いに入力されていたことが分かる

  • 2021年2月
    セイシェルズで接種事業開始後に死者増、先行するイスラエルも感染収まらず

  • 2021年3月
    デンマークの論文でワクチン1回目接種後2週間は感染率が上がることが示され、ツイッター界隈では「魔の2週間」と呼ばれるようになる。

  • 2021年4月
    イスラエルで心筋炎が増えていることが報告

  • 2021年4月
    無風だったモンゴルでワクチン接種と共に感染爆発

  • 2021年6月
    日本でもインフルワクチンと桁違いのワウクチン副反応疑い死亡報告

連続ツイートの中身を全部列挙すると長いので、ワクチンの有効性や安全性の疑念が確信に変っていく、特に決定的なことだけを上に列挙しています。


それでも情報リテラシー教える立場の情報系大学教授か?

  • 有名大学の情報系の大学教授、つまり情報リテラシーを教える立場の大学教授の私への書込み
    『若い世代でも重症化しちゃうと後遺症は辛いので(よほど嫌でない限り)みんな受ければいいと思いますが。単なる予防注射ですよ?』

  • 怒りで頭が沸騰し、その勢いでこのグラフの最初のバージョンを作成

2021年の7月に「ファイザー製ワクチン、イスラエルで有効率大幅低下」という記事が出ので、フェイスブックにこう書き込みました。

「ワクチンで集団免疫なんて幻想で、あくまでワクチンは重症化予防のためであり、重症化率が高い層だ
けが接種すればよい、という認識が広まることを望む。」

そして有名大学の情報系の大学教授、つまり情報リテラシーを教える立場の大学教授がこうコメントしてきました。

『若い世代でも重症化しちゃうと後遺症は辛いので(よほど嫌でない限り)みんな受ければいいと思いますが。単なる予防注射ですよ?』

怒りで頭が沸騰しました。この時点で史上最悪の薬害はほぼ確定で子供にも被害が出そうだという時で、筆者は子供のワクチン接種反対の署名活動などをしていた時期でしたから。怒りで頭が沸騰した勢いのまま、指を震わせながら上のグラフの最初のバージョンを、厚労省の副反応疑い報告の資料から描き上げ、返信しました。その教授はそれまで私の書込みに対して一々難癖をつけていたのですが、この一件以降、一切の反応が無くなりました。今はどういう認識なのか何度か訊きましたが返事がありません。

グラフはワクチン副反応疑い死亡報告と新型コロナ死者とを年代別に比較したグラフです。ワクチンは2021年のデータ、コロナは2020年と2021年のデータを比較しています。まず、ワクチンが投入された2021年の方が2020年より新型コロナ死者が増えてしまったのは何故かという疑問が湧いてきます。筆者はワクチンで状況が悪くなったと考えていますが、その件はここでは棚に上げておきます。

ともかく、10代と20代はワクチン副反応疑い死亡報告の方が2020年と2021年それぞれの新型コロナ死者よりも多いのです。こんなワクチン前代未聞で、従来までなら中止しかあり得ません。こうなってしまうことはフェイスブックの書込みの時点から予想していました。

また高齢者でも実際の被害は10倍[1]やそれ以上と言われているので、高齢者にとっても益がありません。高齢であったら10倍ならまだメリットあると考えてしまうのも洗脳されています。10倍でも過少評価かもしれないのですから。

情報系の大学教授でも、ほとんど自身でデータなど確認せず自身で考えもせず、製薬会社やら専門家やら政府やらいうことを鵜呑みにしているだけに過ぎないのです。

また、フェイスブックのとあるグループでこのグラフを提示した時には、別の有名大学の情報系の大学教授から、

『コロナは後遺症もあるので、死者数で比較するのはフェアじゃない』

と返信がありました。これにはきっちりと

「どんな病気でも事故でも人が亡くなるような事象には、係数は違うにせよ比例して後遺症が残る人も出る」

と反論しました。再反論は有りませんでした。


迷言集

  • 『感染拡大防止のため若者からワクチン打つべき』
  • 『熱が出た! 正常な副反応で嬉しい』
  • 『インフルエンザワクチンもmRNAにしてくれればよいのに』

最後にその二人の教授達のその他の迷言を載せておきました。今となっては笑い話……いや笑えない悲劇でしょうか。情報リテラシーを教える立場の有名大学の情報系の教授も、自分で調べないし簡単に騙されるし洗脳されるということを是非、知っておいて欲しいと思います。


参考文献

  1. 厚労省 第4回 医薬品等行政評価・監視委員会 議事録 佐藤嗣道委員長代理(東京理科大学薬学部准教授)「実際はこの頻度よりも高い頻度でワクチンの接種による死亡が起きている可能性も考えられる(中略)もしかすると10倍ぐらい高い可能性も視野に」2021/06/28

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ノーマスク自宅で筋トレ 20221017

チンニング(懸垂) 11回、プッシュアップ(腕立)11回

ベンチプレスのために肩甲骨の位置を意識しながら。
中々懸垂 11回から増えないというか、ちょっと落ちてる。気長に、気長に。

※実際に使っているものだけの紹介です。

サイクルの目標
SQ: 140×4 160×2 170×1
BP: 80×4 90×2 95×1
DL: 180×4 200×2 210×1

ノーマスクジムで筋トレ 20221015

スクワット160kgも以前より安定してる。
デッドリフトは重量落して、足幅は広め、左手を少し外側に。

パワーフィットスタジオZERO 浜田山

SQ: 130×5 150×2 160×1
BP: 70×5 80×2 90×1
DL: 140×5 160×2 180×1

※実際に使っているものだけの紹介です。

サイクルの目標
SQ: 140×4 160×2 170×1
BP: 80×4 90×2 95×1
DL: 180×4 200×2 210×1

ノーマスクジムで筋トレ 20221012

スクワットは左右バランスよくなった。

ベンチプレスは80×5できたの久し振り(生涯最高は80×7)
90×2できないのは仕方無い

パワーフィットスタジオZERO 浜田山

SQ: 110×5 130×2 150×1
BP: 80×5 90×2失敗 80×3
DL: 150×5 170×1

※実際に使っているものだけの紹介です。

サイクルの目標
SQ: 140×4 160×2 170×1
BP: 80×4 90×2 95×1
DL: 180×4 200×2 210×1

ノーマスクジムで筋トレ 20221007

ベンチプレスは90×2がもうちょっとでいけそう。

デッドリフトは、足幅狭めたら、バランス悪くなった。
軽くしてやり直そう。

パワーフィットスタジオZERO 浜田山

BP: 80×2 90×2失敗
DL: 175×5 195×1失敗

※実際に使っているものだけの紹介です。

サイクルの目標
SQ: 140×4 160×2 170×1
BP: 80×4 90×2 95×1
DL: 180×4 200×2 210×1

スウェーデンはロックダウンやマスク無しで全体死者増加せず

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スウェーデンは2020年の3月には義務教育の学校を閉鎖しないことを発表しました[1,2]。またその後、ロックダウンもしませんでした。その頃から筆者は若者の生活を守れるのはスウェーデンしかあり得ないと考えており、スウェーデンの対策が正しいと訴えてきました。ところがそのことをFacebookに書いても情報系の教授達からは「スウェーデンが成功するかは分らない」「スウェーデンはロックダウンしないからこんなに被害が出ている」などと反発されました。

スウェーデンで実際に学校閉鎖やロックダウンしない結果、大変なことが起きたのでしょうか? またマスクもエビデンスが無いとしてしませんでした。日本との比較も混じえながらグラフを見ていきます。


スウェーデンでは2020年4月5月に確かにパンデミックがあったが、ロックダウンやマスクはしなかった

  • しかしその後は例年の死者の最低値付近かそれ以下で推移
  • 11月と12月には第2波も同じ

グラフは横軸が日ごとの時間推移で縦軸が100万人当りの死者です。赤い線が新型コロナ死者を示しています。確かに2020年の4月と5月のスウェーデンの死者は日本に比べると膨大な数となっています。

青い線は他の死因での死者も含めた全死因死者を示しています。この線もやはり例年よりも高くなっています。水色で塗った領域は2015年から2019年までの同じ時期の最大と最小の範囲を示しており、この領域よりも青い線が高い位置にあると例年より死者が多かったことを示します。特に水色の領域の上に白い空白部分が見えて、更にその上に青い線があるところは、例年より非常に死者が多かったということを示しています。この観点から見ても2020年4月5月のスウェーデンの死者は多かったこといえるでしょう。

しかしその後は、ほぼ水色の領域の下に青い線が見えます。これは例年の死者の最低値付近かそれ以下で推移していたことを示します。

2020年11月と12月には第2波が来て、新型コロナの死者が増え、それに伴い全死因死者が例年より増えていることが分ります。しかしやはりその後は例年より低い水準で全死因死者が推移しています。


2015年からの視点: スウェーデンの2020年4月5月以外は平年並みかそれ以下

  • 一方で日本は2020年の全死因死者は例年より少ない
  • 逆に次の年の2021年は死者が例年以上、2022年も

次に開始点を2015年からとしてグラフを見てみます。スウェーデンの下に日本も並べてみます。上のグラフでやはりスウェーデンの2020年4月と5月の全死因死者は多いといえるでしょう。しかし11月と12月の死者に関していえば同程度となっている箇所が2018年以前にもあります。一般的に冬は寒さや感染症などの影響で人が多く亡くなります。2020年の11月と12月の死者は、時期的には例年より2ヶ月ほど早まっていますが、2018年以前の冬と同程度であったといえるでしょう。

一方で下のグラフ、日本は新型コロナが発生した2020年の全死因死者は例年より少なくなりました。年々死者が増加していた中で特異な出来事だったといえるでしょう。しかし逆に次の年の2021年は死者が例年以上になってしまいました。

よくよく考えれば新型コロナによって死者が増えるということはあり得ません。これはヒトの死亡率が100%だからです。新型コロナによって引き起こされるのは一時期に死者が集中するという現象です。

スウェーデンは毎年1月から3月ごろの死者が多いのですが、2019年と、2020年の新型コロナ直前の1月2月は暖冬の影響で亡くなる方が少なかったのです。2020年の新型コロナ死者の多さはその影響もあったと推定している論文も発表されています[3]。執筆者はスウェーデン人の研究者だけでは無くノルウェー人の研究者も含まれています。ノルウェーの研究者も含めた結論は、スウェーデンのようなマイルドな対策でよかったのでは、ということです。


1980年からの視点: ヒトは冬に多くなくなるというのがよく分かる

  • 1989年から1990年代にも新型コロナ並みの死者
  • 統計局はコロナ被害はその頃のインフルエンザと比較して同程度と発表

更に1980年からの死者推移を見てみます。冬に人が多く亡くなるというのがよく分ります。データは国連からと2000年以降はヨーロッパを中心とした死者推移データベースから取得しています。(ところどころ抜けているのはデータに抜けがあるためです。) 1989年から1990年代にも新型コロナ並みの死者が出ていることが分ります。実際、スウェーデンの統計局はその頃にインフルエンザで大量の死者が出ており、新型コロナ第一波の死者よりも全死因でみると多かったと述べています[4]。コロナ被害はインフルエンザと比較して同程度という発表をした国は筆者はスウェーデン以外に知りません。


1980年からの視点: スウェーデンと日本を比較

  • 日本は新型コロナ死者が少なくても人口当り全死因死者が増加

改めてスウェーデンと日本を比較します。スウェーデンの場合は、100万人あたり日ごとの死者が、1980年には30〜40人だったのが20〜30人になり、新型コロナで一時的に40人になりました。一方で日本は日に15〜20人だった死者が高齢化の影響で今では30〜40人です。新型コロナの被害をほとんど受けなくても死者がどんどん増えている状態です。(なお日本で一ヶ所だけ突出して高いところは、東日本大震災のあった2011年3月です。)


200年間の視点: スウェーデン

  • 100年前のスペイン風邪には遠く及ばず
  • 小規模パンデミックに遭ったが大規模インフォデミックは防いだ

スウェーデンには死亡者数や死亡率データが200年分近くあります[5]。グラフの横軸は時間推移で、1835年からの年ごとに、人口当りの死者数を縦軸で示しています。

グラフを見れば、今回のパンデミックは100年前のスペイン風邪には遠く及ばず、1968年の香港風邪や1988年の北京風邪程度であったことが分ります。流行が収まった後、むしろ死者が減っているところもそっくりです。そのときもロックダウンしないと人が沢山死ぬと騷いだのでしょうか?

スウェーデンは、ロックダウンをしないマスクもしないという緩やかな対策で、一時的に死者は集中したものの、生活に制限は少なく、3年を通してみれば死者数は例年と変りません。2022年2月には対策の推奨がほぼ無くなり、入国の制限も4月には一切無くなりました。日本人も、PCR陰性証明もワクチンパスポートも必要とせず、入国できます。スウェーデンと日本、どちらの対策が優れていたのか、将来どうなるのか、国として先行きが厳しいのはどちらか考えてみて下さい。


参考文献

  1. 朝日新聞論座, “「日常をできるだけ維持する」スウェーデンのコロナ対策”, 2022/03/31
  2. たまひよ, “いまだ一斉休校していないスウェーデン、その理由とは  在住翻訳家のママが語る,” 2020/04/12
  3. JUUL, Frederik E., et al. Mortality in Norway and Sweden during the COVID-19 pandemic. Scandinavian Journal of Public Health, 2021, 14034948211047137.
  4. Sweden’s two corona months are not more deadly than the flu of the 90s – but that does not mean that everything is normal
  5. スウェーデン統計局, https:/www.scb.se/

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