日本 2022/07/23: 世界最大の新規陽性者を出す国に
- 世界の1/3の陽性者が日本!(7日平均では 1/9)
- 人口10倍のインドは3回目を「ほとんど接種してないから」陽性者も少ない
- 人口当りでも右の方 NZ、オーストラリア、シンガポール、韓国、日本、台湾
2022年7月23日、絶対数でみると世界の陽性者のトップが日本という感染状況になりました。その日に計上された世界全体の陽性者が 63万人、日本は20万人で、世界の 1/3 を占めます。図のように 7日間の平均でみても日本が 14万人となりダントツです。
そして感染者が多いのはグラフの右の方に片寄っていることが分るかと思います。これは、3回目接種率が高い国の方が感染者が多いことを示しています。3回目接種率が 5% 程度と低いインドは、日本の10倍の人口がいるのに、圧倒的に少ない陽性者となっています。
二段目の人口当りのグラフで見ても、右の方、つまり 3回目接種率が高い国で、ニュージーランド、オーストラリア、シンガポール、韓国、日本、台湾が確認できます。これらの国は元はコロナ被害が少ない国でした。これらの国の感染状況の推移を見ていきましょう。
韓国、台湾、香港、シンガポール、オーストラリア、NZ、日本
- 東アジア・オセアニアは世界的に見て被害が少なかったがブースター接種(3回目、4回目)を推進することで感染爆発
東アジア・オセアニアは世界的に見て被害が少なかったがブースター接種(3回目、4回目)を推進することで感染爆発しました。これは決して予期できなかったことではありません。
イスラエル 2022/01/25: 世界最悪の人口当り新規陽性者数
- ワクチン接種が先行するイスラエル、世界最悪の人口当り新規陽性者数
ワクチン接種で先行するイスラエルは2022年1月から4回目の接種を始めて感染が爆発しました。そもそも2021年の6月ごろにはもう、ブレイクスルー感染も頻発し、接種しても感染が収まらないことははっきりしていました。
残念ながら先行するイスラエルの経験はいかされず、その後、比較的に感染状況のよかった、韓国、台湾、香港、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、そして日本の感染爆発を招いてしまいました。
韓国 2022/03/28: 世界最悪の人口当り新規陽性者数
- 韓国は 3/28 に国としては世界最悪の陽性者と死者
- 香港も世界最悪の死者を出す地域に
韓国も 2022年3月28日ごろには、国としては世界最悪の新規陽性者と死者を出すようになりました。香港もこの頃、世界最悪の死者を出す地域となりました。
台湾 2022/06/11: 世界最悪の人口当り新規陽性者数と死者
台湾も 2022年6月11日ごろは世界最悪の人口当り新規陽性者数と死者を出す国となりました。絶対数で見ても米国に継ぐ世界2位となっています。人口が3億人以上の米国についで、人口2000万に過ぎない台湾が 2位というのは驚くべきくとでは無いでしょうか。
東アジア 2022/08/23: 人口当り新規陽性者数で世界トップ4
1番目のグラフ、2022年8月23日には、人口当り新規陽性者数で東アジアの4ヶ国(地域)、韓国、日本、台湾、香港、が世界の実質トップ4となりました。(バルバドスが香港より少しだけ上ですが人口30万人の小国なので除外しています。)シンガポールも東アジア4ヶ国のすぐ下にみえます。これらの国や地域はどこも当初は感染が少なかったところです。せっかくコロナに対して強かった免疫にワクチンで異常をきたしているのでしょう。
更によく見ると、100人当り接種数累計が、260-280 となっているあたりは緑の色の国が多くなっています。このグラフではアジアが緑で表示されていますので、その接種回数に達している国はアジアばかりで、他の地域でその接種数に達しているところは少ないということです。被害が酷かった欧州や南北アメリカは入っていないということです。どうして被害が少なかった東アジアでこんなにワクチンを接種したのでしょうか。全くわけが分りません。自国の被害状況に合せて接種推進の是非を決めるべきでした。
2番目のグラフ、報道されている通り、新規陽性者数の絶対数では日本が 5週連続で世界一位となっています。
3番目のグラフ、人口当りの死者で日本よりもっと多い国もありますが、それらの国が日本並みになってきて、日本は少し増えてきているという状況です。4番目のグラフ、日本は 2022年8月10日から米国に次いで、死者の絶対数が多い国となっています。世界 2位です。
日本が死者でもこんなに目立つようになってしまったのは、死因が別の要因であってもコロナ陽性ならコロナ死とカウントしているという検査体制の問題もあるでしょう。ですからずっと、検査・マスク・ワクチン推進で状況は悪化するといっているのです。100万人あたり、他の死因での死者は30人くらいなのですから、コロナ死者2〜3人は騒がなければ大きな問題ではありません。
繰返しになりますが、これらはイスラエルの事例からその可能性を全て予期できていたことです。それなのに検査・マスク・ワクチンを推進した結果、東アジアの感染状況は悪化し、日本も世界最大の新規陽性者を出すまでになりました。検査・マスク・ワクチンを続けていてはいつまでたってコロナは終りません。
イスラエル 2022/08/28: 接種しなくなったら
イスラエルの日ごとの人口当りの接種数を追っていくと「接種しなくなったらどうなるのか」ということを示唆するデータが出ていることが分ります。
先行接種が2020年12月から進んでいたイスラエルの動きを時系列順に追っていきましょう。上のグラフは青が日ごとの人口当り接種数で、朱色が陽性者数です。
2021年1月の接種推進の最中に感染が拡大したもののその後は落ちつきました。2021年6月ごろからブレークスルー感染が目立つようになり、3回目の接種を進めていた2021年9月には結局、過去最大の陽性者を出すようになりました。2022年1月ごろ4回目接種を進めている最中に過去最大、しかも歴代世界最高の陽性者を出すようになりました。
注目すべきは、2022年2月以降はワクチンを接種する人がほとんどいなくなっていったことです。この頃から規制も解除されていきました。イスラエルの人々はワクチンを接種した方が脆弱になるということに気付いたのでは無いでしょうか。政府も規制を解除するしかそれまでやってきた対策が逆効果であることを誤魔化す方法は無いと考えたのでは無いでしょうか。その後も波は現れていますが、2022年1月よりは低い波になったようです。
一方で、東アジアの国々、韓国、日本、台湾、香港はどうなったのでしょうか。2022年8月末の段階で日本はまだ4回目接種を推進しています。日本ほどでは無いにせよ、他の国も接種はしているようで、少なくともほっとんど接種しなくなったイスラエルとの接種数の差は歴然です。そして陽性者数もイスラエルの方が少なくなっています。
これはあくまで2022年8月末の段階ですので、今後イスラエルも検査する限りはまた波が来るでしょう。そのとき接種数がまた増えるのか、陽性者の波がどこまで高くなるのか、注目していきましょう。