新型コロナ重症者を減らしても……
- 他の病気での重症者を増やすことを示唆
- 「生命の危機では無いが日常生活が送れなくなった」場合の分類は?
接種群 (約2万人) | プラセボ群 (約2万人) | 宣伝されてる 有効率 | ||
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新型コロナ | 陽性 (全期間) | 131 | 1034 | |
陽性 (2回目接種7日後から2ヶ月) | 12 | 312 | 96.2% | |
重症 (severe) | 1 | 30 | 96.7% | |
あらゆる有害事象(病気、副反応含む) (2回目接種1ヶ月後まで) | 総数 | 6617 | 3048 | |
重症 (severe) | 262 (プラセボ群から100人以上増加) | 150 | ||
生命の危機 (life-threatening) | 21 | 26 | ||
全死因死者 | 15 (6ヶ月以降 +3) (内コロナ肺炎1) | 14 (内コロナ2) |
- 注1: 本論文の目的はワクチンの有効性や安全性評価についてであり、副反応発生率や死亡率について何ら結論を出すものでは無い(だからこそ問題)
- 注2: 「あらゆる有害事象」での「重症」は、日常生活に不工合があり介助や入院が必要。人口呼吸器やICU利用を必ずしも必要としない。
ファイザーがワクチン接種後の6ヶ月追跡論文を2021年7月に出しています[1]。治験として約2万人の接種群と2万人のプラセボ群(非接種群)とを比較しています。ワクチンの発症予防効果も重症化予防効果も90%以上あり、深刻な有害事象もありませんでした、という論文の結論になっています。
しかし論文に付録(Appendix)として掲載しているデータも併せて表にすると、とんでも無いことが分ります。
確かに接種群でコロナで重症化した人は1人とプラセボ群30人より少ないというデータになっています。しかし接種群でコロナ以外で重症化した人は262人となっており、プラセボ群の150人よりも、112人も多くなっており、7割増しです。コロナで重症化しなければ、他のどんな病気で重症化してもよいのでしょうか?
プラセボ群でも有害事象が計上されていることを不思議に思うかもしれませんが、ヒトは生きていれば病気になります。ですからプラセボ群であっても追跡すればワクチンの副反応かもと思える症状が出るヒトは現れることがあります。二重盲検定という方法が前提ですので、治験者にも医師にも接種したものがワクチンなのか生理食塩水なのか分りませんし、症状が出た人にワクチンを接種していたのかかも治験終了まで分りません。
この表をSNSで公表したときの批判として、この論文は有害事象を評価するものでは無い、と言われました。論文が導き出そうとする答えと違うことをデータから読み取って公表することを、何故批判されるかも分りません。医学論文の作法としては間違っているといわれるのなら、それは医学論文の作法が間違っているのではとしか筆者には思えません。
また「コロナの重症と、ワクチン接種後有害事象の重症は違う!」と散々批判されました。確かに違うのですが、ワクチン接種後有害事象での重症化は Severe Grade 3 といわれるもので、定義は、日常生活に不具合があり医療介入や入院が必要というものであり、一般の方が考える重症の定義とは齟齬は無いと思います。人口呼吸器やICU利用を必ずしも必要とするものでは確かにありませんが、コロナの重症と定義が違うからといって無視してよいものでしょうか?
プラセボ群の重症者は「寝てれば治る」レベルと言ってきた方も居ます。しかしそう仮定するとおかしなことがあります。表で重症者よりも深刻な分類として「生命の危機(life-threatening)」とあるのですが、では「生命の危機では無いが症状が続いて日常生活が送れなくなった」場合はどこに分類すればよいのでしょうか? 重症者に分類されると考えるのが自然だと考えます。
病気、事故、ワクチン副作用ピラミッド構造
- 病気だろうとワクチン副作用だろうと事故だろうとピラミッド構造では
- 「コロナは軽症でも後遺症が多い」「ワクチンは多くの人が発熱や倦怠感がでるが安全」は理屈に合わない
そもそも病気だろうとワクチン副作用だろうと事故だろうと、図のピラミッド構造に従っていると思うのです。多くの人が健康や無症状であり、うち何人かが発熱や倦怠感、怪我などで軽症になり、うち何人かが重症になり、うち何人かが死亡し、死亡しなかったにしても後遺症が残るというようにです。
「コロナは軽症でも後遺症が多い」や「ワクチンは多くの人が発熱や倦怠感がでるが安全です」など最初から常識的にあり得ない、と筆者は考えています。どうしてこんなことを皆信じてしまったのでしょうか。皆さんはどうお考えでしょうか。
藤川さんはマジシャンですからタネに気付くのですね。
マジックのタネは、明かされると実に単純なことが多いと思いますが、
多くの方々が見事に騙されているということですね。
箱の中に入って剣を何本も刺されても無傷で登場するのがマジック。
しかし、それは「現実」ではないのですね。
何本も射てば無事では済みません。