日本でのコロナ死者はごく僅か

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呼吸器系疾患で無くなる方は月に1万5000人、日に500人以上

  • 逼迫するわけが無いのに逼迫するのは医療体制の問題
  • コロナは全体の死者数にほぼ影響を及ぼさない

グラフは日本人の主な死因を2009年から月ごとのグラフにしたものです。年間多いときで140万人以上亡くなっており、上のグラフからは毎月、全死因で8万人〜14万人の方がお亡くなりになっていることが分ります。下のグラフ、大まかな死因分類だと、多い順に、癌(3万人)、循環器系疾患(2〜3万人)、呼吸器系疾患(1万5000〜2万人)、老衰(5000〜2万人)となります。

死者の数には季節性があり、全死因死者や、循環器系疾患、呼吸器系疾患が特に顕著なのですが、1月ごろ、つまり冬に多く亡くなって、夏は少なくなるということがよく分ります。呼吸器系疾患で亡くなる方は月に1万5000人以上、日に500人以上です。

一方、新型コロナによる死者は一番多い月で3000人(2021年まで)、6500人(2022年)と、日本人の主な死因に含まれませんが、グラフに表示するようにしました。日で200人(7日平均)程度です。

元から呼吸器系疾患で亡くなる方が、コロナ死が多かったときと比べても 5倍(2021年まで)なのですから、医療体制が逼迫するとすれば、繰返しになりますが、それは医療体制を整える側の問題です。一般の方、特に飲食店を制限して感染を抑えようといのは本末顛倒です。

余談ですが、近年、呼吸器系疾患死者が減り、老衰が増えています。この原因としては、在宅での見取が増え老衰と診断することが増えたこと、また遺族からの訴訟回避のために、呼吸器系疾患の一つである肺炎を老衰と診断することが増えたことなどを聞いています。


2022年2月と3月の死者が高止まり

2020年からのグラフにしてみましょう。2022年2月に全死因死者が増えています。毎年の推移を見れば、例年1月が多くて、2月、3月と減っていくことが分るかと思います(2月減の要因に1月より日数が少ないこともあります)。この原因を見ていくと、コロナ死者とカウントされた人が2月3月は多かったということもありますが、それよりも季節性の要因が多い筈の心疾患、呼吸器系疾患、老衰が例年と違って 2月になっても3月になっても減ってないことが分るかと思います。

この理由としてワクチン3回目接種を筆者は強く疑っています。


若者はコロナ対策禍での自殺の増加の方が大問題

  • コロナ前から呼吸器系疾患で月に10人前後亡くなっていた

次に10代20代に絞ってグラフを出すと共に、10代20代では死因トップの自殺も表示するようにしてみます。

一番上のグラフで、2020年になって極端に若者の全死因死者(紺色)が増えたことが分ります。それまでは少子化の影響で死者は減る傾向だったのにも関わらず、です。原因は死因の半数を占める自殺(黒色)が増えたことです。これは確実に過剰なコロナ対策の所為でしょう。

2番目のグラフで、自殺は他の死因に比べ圧倒的に多いことが分ります。2021年後半に少し落ちてきたかと思いましたが、2022年になっても、また少し上がり高止まりしたままです。

そして 3番目のグラフは自殺を除いた死因のグラフです。呼吸器系疾患で亡くなる方は 10代20代であっても元から僅かにいて、月10人前後というところでした。コロナが流行したからといって、呼吸器系疾患とコロナの死者を併せたものが特別増えたということもありません。

新型コロナ感染症で若者の死者は増えなかったけれども、コロナ対策で若者の死者が増えたことは明らかだと思います。


若い女性のコロナ対策禍での自殺の増加は更に問題

次に女性に絞ってグラフを見ていきます。男性より新型コロナ死者が少なくて、自殺が急上昇していることが分ると思います。

新型コロナ感染症で若者の死者は増えなかったけれども、コロナ対策で若者の死者、特に女性で増えたことは明らかだと思います。

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マスク効果有りRCTメタ解析論文は酷い切り貼り

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図中の上の表二つは、2020年に出たマスクに効果は無いとするRCTメタ解析論文、Xiao さんら 2020年の論文[1]から取り出したもので、「A. マスクのみ」と「B. マスクと手洗い」のメタ解析結果が書いてあります。

「A. マスクのみ」の論文に複数の論文が並べられてあり、その Risk Ratio (RR) が 1未満であれば、マスクが有効であることを示し、1より大きければマスクはむしろ逆効果を示します。ただし95%CI(信頼区間)も書いていますが、これが 1を跨いでいると、有意とはいえないということになります。

例えば一行目、Aiello2010年の論文の結果はマスクの効果は 2.34 で計算ではむしろ逆効果という結果が出ています。しかし信頼区間は 0.56-9.72 と 1を跨いでますので、逆効果という結果は有意では無い、つまり結論としてはどちらともいえない、となります。

最終的な結論としては、最後の行 RR が 0.78 でマスクに 22% の効果ありを示したものの、95%信頼区間では有意とは示せませんでした。

一方で、下の表はマスク効果有りのRCTメタ解析論文 Chen2022[2]から取ってきたものですが、まず RR1 未満の論文しか参照しておらず、Xiao2020 の論文で RR が 1より大きかったものは排除したようだということが分ります。

Cowling2008[3] の論文の値が Xiao2020 と Chen2022 とで違いますが、全体の結果では無く36時間以降だけを抽出した結果を Chen2022 で参照したようです。こんな抜出し方ををしてよいのでしょうか?

Larson2010[4] の論文は本来、 Xiao2020 では 「B. マスクと手洗い」に組込まれているように消毒液やマスクを使ったときとそうでないときを比較する論文でした。しかし論文には無い「消毒液だけ」と「消毒液+マスク」を比較した値を用いたようです。その比較なら違いはマスクしか無いから、マスクの有効性を示す値と判断したのでしょうか。

Chen2022 に組込まれている MacIntyre2015[5] は Xiao2020 には組込まれていません。これは MacIntyre2015 が N95 マスクに対して布マスクやマスク無しはどれだけ効果があるか(無いか)を比較する論文だからです。論文の結果としては N95 マスクは布マスクやマスクに対して有効であったというものです。ただし布マスクはマスク無し以上に逆効果でした。その論文のN95マスクの有効性だけを取出して Chen2022 に組込んだのでしょう。

以上、こんな恣意的な抜出し方をして解析すればどんな結果でも好きに作れてしまいます。RCTメタ解析論文と銘打っては駄目でしょう。

筆者の結論として「マスクが有効だとするメタ解析RCT論文はありません」となります。

以下、余談です。


参考文献

  1. XIAO, Jingyi, et al. Nonpharmaceutical measures for pandemic influenza in nonhealthcare settings—personal protective and environmental measures. Emerging infectious diseases, 2020, 26.5: 967.
  2. CHEN, Yiming, et al. Associations between wearing masks and respiratory viral infections: a meta-analysis and systematic review. Frontiers in public health, 2022, 1015.
  3. COWLING, Benjamin J., et al. Preliminary findings of a randomized trial of non-pharmaceutical interventions to prevent influenza transmission in households. PloS one, 2008, 3.5: e2101.
  4. LARSON, Elaine L., et al. Impact of non-pharmaceutical interventions on URIs and influenza in crowded, urban households. Public health reports, 2010, 125.2: 178-191.
  5. MACINTYRE, C. Raina, et al. A cluster randomised trial of cloth masks compared with medical masks in healthcare workers. BMJ open, 2015, 5.4: e006577.

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スウェーデンはロックダウン・マスク無しで全体死者増加せず

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スウェーデンでは2020年4月5月に確かにパンデミックがあったが、ロックダウンやマスクはしなかった

スウェーデンはロックダウンしないことで世界中から批難されましたが、その結果大変なことが起きたのでしょうか。またマスクもエビデンスが無いとしてしませんでした。日本との比較も混じえながらグラフを見ていきます。

グラフの赤い線が100万人当りの新型コロナの死者数を示しています。確かに2020年の4月と5月のスウェーデンの死者は日本に比べると膨大な数となっています。

青い線は他の死因での死者も含めた全死因死者を示しています。この線もやはり例年よりも高くなっています。水色で塗った領域は2015年から2019年までの同じ時期の最大と最小の範囲を示しており、この領域よりも青い線が高い位置にあると例年より死者が多かったことを示します。特に水色の領域の上に白い空白部分が見えて、更にその上に青い線があるところは、例年より非常に死者が多かったということを示しています。この観点から見ても2020年4月5月のスウェーデンの死者は多かったこといえるでしょう。

しかしその後は、ほぼ水色の領域の下に青い線が見えます。これは例年の死者の最低値付近かそれ以下で推移していたことを示します。

2020年11月と12月には第2波が来て、新型コロナの死者が増え、それに伴い全死因死者が例年より増えていることが分ります。しかしやはりその後は例年より低い水準で全死因死者が推移しています。


2015年からの視点: 2020年4月5月以外は平年並みかそれ以下

次に開始点を2015年からとしてグラフを見てみます。やはりスウェーデンの2020年4月と5月の全死因死者は多いといえるでしょう。しかし11月と12月の死者に関していえば同程度となっている箇所が2018年以前にもあります。一般的に冬は寒さや感染症などの影響で人が多く亡くなります。2020年の11月と12月の死者は、時期的には例年より2ヶ月ほど早まっていますが、2018年以前の冬と同程度であったといえるでしょう。

一方で日本は新型コロナが発生した2020年の全死因死者は例年より少なくなりました。年々死者が増加していた中で特異な出来事だったといえるでしょう。しかし逆に次の年の2021年は死者が例年以上になってしまいました。

よくよく考えれば新型コロナによって死者が増えるということはあり得ません。これはヒトの死亡率が100%だからです。新型コロナによって引き起こされるのは一時期に死者が集中するという現象です。

スウェーデンは毎年1月から3月ごろの死者が多いのですが、2019年と、2020年の新型コロナ直前の1月2月は暖冬の影響で亡くなる方が少なかったのです。2020年の新型コロナ死者の多さはその影響もあったと推定している論文も発表されています。執筆者はスウェーデン人の研究者だけでは無くノルウェー人の研究者も含まれています。


1980年からの視点: ヒトは冬に多くなくなるというのがよく分かる

更に1980年からの死者推移を見てみます。冬に人が多く亡くなるというのがよく分ります。データは国連からと2000年以降はヨーロッパを中心とした死者推移データベースから取得しています。(ところどころ抜けているのはデータに抜けがあるためです。) 1989年から1990年代にも新型コロナ並みの死者が出ていることが分ります。実際、スウェーデンの統計局はその頃にインフルエンザで大量の死者が出ており、新型コロナ第一波の死者よりも全死因でみると多かったと述べています。


1980年からの視点: スウェーデンと日本を比較

改めてスウェーデンと日本を比較します。スウェーデンの場合は、100万人あたり日ごとの死者が、1980年には30〜40人だったのが20〜30人になり、新型コロナで一時的に40人になりました。一方で日本は日に15〜20人だった死者が高齢化の影響で今では30〜40人です。新型コロナの被害をほとんど受けなくても死者がどんどん増えている状態です。国として先行きが厳しいのはどちらでしょう。(なお日本で一ヶ所だけ突出して高いところは、東日本大震災のあった2011年3月です。)


200年間の視点: スウェーデン

  • 100年前のスペイン風邪には遠く及ばず
  • 小規模パンデミックに遭ったが大規模インフォデミックは防いだ

スウェーデンには死亡者数や死亡率データが200年分近くあります。それを見れば、今回のパンデミックは100年前のスペイン風邪には遠く及ばず、1968年の香港風邪や1988年の北京風邪程度であったことが分ります。流行が収まった後、むしろ死者が減っているところもそっくりです。そのときもロックダウンしないと人が沢山死ぬと騷いだのでしょうか?

スウェーデンは、ロックダウンをしないマスクもしないという緩やかな対策で、一時的に死者は集中したものの、生活に制限は少なく、2年を通してみれば死者数は例年と変りません。2022年2月には対策の推奨がほぼ無くなり、入国の制限も4月には一切無くなりました。日本人も、PCR陰性証明もワクチンパスポートも必要とせず、入国できます。スウェーデンと日本、どちらの対策が優れていたのか、将来どうなるのか、考えてみて下さい。


参考文献

  1. Sweden’s two corona months are not more deadly than the flu of the 90s – but that does not mean that everything is normal
  2. JUUL, Frederik E., et al. Mortality in Norway and Sweden during the COVID-19 pandemic. Scandinavian Journal of Public Health, 2021, 14034948211047137.

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ワクチン接種しなかった国の方が被害は少ない

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アフリカは接種率が低いので感染が広がらない

  • 検査も少ないのだろうが、だからこそ、コロナ禍は起きない

コロナパンデミック開始当初、アフリカは衛生状態が悪く大きな被害が出るのでは無いかと懸念する報道がありました。しかし在宅ケア医の萬田緑平医師はそうはならないだろうと2020年5月には予想しており、実際、大きな被害は出ませんでした。

またワクチンが出始めたころ、アフリカなど発展途上国へのワクチン供給が課題だという報道もありましたが、ワクチン接種していないところほど酷い結果にはなっていないというデータがあります。

グラフは、横軸が100人あたりの1〜3回目を合せた接種数となっており、ほとんどのアフリカの国は非常に低い接種率となっています。それと同時に陽性者者も死者も少なくなっています。

著者WEBサイト上では時間を遡ったり進めたりできるようになっています、このグラフを時系列で見てみるともっとよく分るのですが、陽性者が多くなったり少なくなったり激しく上下する国は右側に片寄っています。これはワクチン接種者が多い方が陽性者が急激に多くなったり急激に減ったりしていることを示しています。

「アフリカはワクチン接種が少なくてコロナ被害が少ない」と書くと「検査が少ないからだ」と批判されることがあります。これは事実なのでしょうが、だからこそ、検査しなければコロナ禍はおきないのです。


収入が低い国ほどコロナ死者が少ない

  • 発展途上国にワクチン融通は不要というか迷惑

ワクチンが出始めたころ、発展途上国での普及が問題だと報道されました。しかしデータを見る限り、発展途上国にワクチン融通は不要というかむしろ迷惑です。

国民の収入が比較的少ない国の方が余りワクチンを接種していなくて、同時にコロナ被害が少ないというデータがあります。収入の高い国、中の上、中の下、低い国とで新規陽性者、死者、ワクチン接種率と並べるとこの順番になります。

アフリカにせよ、低収入の国にせよ、「ワクチン接種が少なくてコロナ被害が少ない」と書くと「検査が少ないからだ」と批判されることがあります。でも、だからこそ、なのです。検査しなければコロナ禍は起きないのです。


萬田緑平先生の予言

最後に2020年5月、まだ最初の緊急自体宣言中の萬田先生の予言を載せておきます。まさにこの通りになりました。

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ワクチン推進して日本の全死因死者が増加

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2022年2月に日本の人口当りの全死因死者が顕著に増加

日本の人口当りの全死因死者が2022年2月に増加しました。特に被害が大きな大阪府を例にとって、どれだけの被害だったのか、過去や他の国や地域と比較しながら考えていきます。


2022年2月、特に大阪の全死因死者が激増

大阪府の2022年2月の人口当りの全死因死者、週ごとのデータを元にしたグラフが凄まじいことになっています。2010年から12年分表示していますので、ここ10年以上と比べて異様な増加であることが分るかと思います。2020年に死者が減ったからとか統計上のブレだとか、また赤線のコロナ死者の増加分でも説明がつきません。

これはもう、少なくとも大阪府の全死因死者の激増はワクチンのせいであると筆者は考えています。100歩譲っても、検査、マスク、自粛、ワクチンという感染症対策が間違いという証拠に他ならないと考えます。

もう少しグラフを詳しくみていきます。

青い線は他の死因での死者も含めた全死因死者を示しています。この線もやはり例年よりも高くなっています。水色で塗った領域は2015年から2019年までの同じ時期の最大と最小の範囲を示しており、この領域よりも青い線が高い位置にあると例年より死者が多かったことを示します。特に水色の領域の上に白い空白部分が見えて、更にその上に青い線があるところは、例年より非常に死者が多かったということを示しています。

この観点から見れば、2021年に死者は増加しています。毎年増加傾向だった人口当りの全死因死者が2020年で増えず、2021年にその分が増えたというと説明が仮にできたとしても、グラフを見ても分るように、2022年の2月死者の多さはそれでは説明がつきません。

この大阪府の全死因死者の多さは、コロナパンデミックと比べてどの程度のものだったのか、他の国や地域と比較していきます。


大阪府とスウェーデンとで比較

大阪府とスウェーデンとで比較してみます。スウェーデンの第一波の被害はヨーロッパの中では中程度です。スウェーデンで人口当りの死者数が極端に多かったのは、2020年の4月と5月の第一波のときだけです。大阪の2022年2月の死者の多さはそれに匹敵するか、それ以上だということが分るかと思います。


大阪府と英国との比較

次に大阪府と英国とで比較してみます。英国では第一波での死者はヨーロッパの中でも多い方でした。大阪での2022年2月の全死因死者の多さは、英国の第一波ほどの被害にはなっていません。つまり大阪の2022年4月の全死因死者増は、2020年コロナ第一波でのヨーロッパでの被害と比べると、大きな被害を受けたところ程では無いが、中程度の被害のところよりは多いということになります。


韓国も同様に2022年2月に全死因死者が激増

実はパンデミック初期にはそれ程全死因死者が増えていないのに、2022年になって極端に増えた国というのは他にもあり、韓国です。韓国の2022年2月の全死因死者も極端に増加しており、その増え幅は大阪を上回ります。

韓国はブースター(3回目)接種を日本以上に推進していた国です。追加接種が死者を増やしているのではとしか思えません。


大阪近辺の兵庫・京都・奈良も2022年2月に全死因死者が増加

大阪近辺の兵庫、京都、奈良も大阪ほどでは無いにせよ、同じように全死因死者が増えています。

纏めると、大阪では2022年2月になってからヨーロッパの第一波と同じかそれ以上の被害が出ています(とはいえ一番被害が大きかったところ程では無い)。また近隣の県や韓国とも同じ傾向です。2020年新型コロナ被害が出始めていたころは全死因死者は増えていなかったのに、2022年2月になって激増してしまいました。この原因は、やはりワクチンだと筆者は考えています。

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ワクチンで免疫が破壊された東アジア・オセアニア

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日本 2022/07/23: 世界最大の新規陽性者を出す国に

  • 世界の1/3の陽性者が日本!(7日平均では 1/9)
  • 人口10倍のインドは3回目を「ほとんど接種してないから」陽性者も少ない
  • 人口当りでも右の方 NZ、オーストラリア、シンガポール、韓国、日本、台湾

2022年7月23日、絶対数でみると世界の陽性者のトップが日本という感染状況になりました。その日に計上された世界全体の陽性者が 63万人、日本は20万人で、世界の 1/3 を占めます。図のように 7日間の平均でみても日本が 14万人となりダントツです。

そして感染者が多いのはグラフの右の方に片寄っていることが分るかと思います。これは、3回目接種率が高い国の方が感染者が多いことを示しています。3回目接種率が 5% 程度と低いインドは、日本の10倍の人口がいるのに、圧倒的に少ない陽性者となっています。

二段目の人口当りのグラフで見ても、右の方、つまり 3回目接種率が高い国で、ニュージーランド、オーストラリア、シンガポール、韓国、日本、台湾が確認できます。これらの国は元はコロナ被害が少ない国でした。これらの国の感染状況の推移を見ていきましょう。


韓国、台湾、香港、シンガポール、オーストラリア、NZ、日本

  • 東アジア・オセアニアは世界的に見て被害が少なかったがブースター接種(3回目、4回目)を推進することで感染爆発

東アジア・オセアニアは世界的に見て被害が少なかったがブースター接種(3回目、4回目)を推進することで感染爆発しました。これは決して予期できなかったことではありません。


イスラエル 2022/01/25: 世界最悪の人口当り新規陽性者数

  • ワクチン接種が先行するイスラエル、世界最悪の人口当り新規陽性者数

ワクチン接種で先行するイスラエルは2022年1月から4回目の接種を始めて感染が爆発しました。そもそも2021年の6月ごろにはもう、ブレイクスルー感染も頻発し、接種しても感染が収まらないことははっきりしていました。

残念ながら先行するイスラエルの経験はいかされず、その後、比較的に感染状況のよかった、韓国、台湾、香港、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、そして日本の感染爆発を招いてしまいました。


韓国 2022/03/28: 世界最悪の人口当り新規陽性者数

  • 韓国は 3/28 に国としては世界最悪の陽性者と死者
  • 香港も世界最悪の死者を出す地域に

韓国も 2022年3月28日ごろには、国としては世界最悪の新規陽性者と死者を出すようになりました。香港もこの頃、世界最悪の死者を出す地域となりました。


台湾 2022/06/11: 世界最悪の人口当り新規陽性者数と死者

台湾も 2022年6月11日ごろは世界最悪の人口当り新規陽性者数と死者を出す国となりました。絶対数で見ても米国に継ぐ世界2位となっています。人口が3億人以上の米国についで、人口2000万に過ぎない台湾が 2位というのは驚くべきくとでは無いでしょうか。


東アジア 2022/08/23: 人口当り新規陽性者数で世界トップ4

1番目のグラフ、2022年8月23日には、人口当り新規陽性者数で東アジアの4ヶ国(地域)、韓国、日本、台湾、香港、が世界の実質トップ4となりました。(バルバドスが香港より少しだけ上ですが人口30万人の小国なので除外しています。)シンガポールも東アジア4ヶ国のすぐ下にみえます。これらの国や地域はどこも当初は感染が少なかったところです。せっかくコロナに対して強かった免疫にワクチンで異常をきたしているのでしょう。

更によく見ると、100人当り接種数累計が、260-280 となっているあたりは緑の色の国が多くなっています。このグラフではアジアが緑で表示されていますので、その接種回数に達している国はアジアばかりで、他の地域でその接種数に達しているところは少ないということです。被害が酷かった欧州や南北アメリカは入っていないということです。どうして被害が少なかった東アジアでこんなにワクチンを接種したのでしょうか。全くわけが分りません。自国の被害状況に合せて接種推進の是非を決めるべきでした。

2番目のグラフ、報道されている通り、新規陽性者数の絶対数では日本が 5週連続で世界一位となっています。

3番目のグラフ、人口当りの死者で日本よりもっと多い国もありますが、それらの国が日本並みになってきて、日本は少し増えてきているという状況です。4番目のグラフ、日本は 2022年8月10日から米国に次いで、死者の絶対数が多い国となっています。世界 2位です。

日本が死者でもこんなに目立つようになってしまったのは、死因が別の要因であってもコロナ陽性ならコロナ死とカウントしているという検査体制の問題もあるでしょう。ですからずっと、検査・マスク・ワクチン推進で状況は悪化するといっているのです。100万人あたり、他の死因での死者は30人くらいなのですから、コロナ死者2〜3人は騒がなければ大きな問題ではありません。

繰返しになりますが、これらはイスラエルの事例からその可能性を全て予期できていたことです。それなのに検査・マスク・ワクチンを推進した結果、東アジアの感染状況は悪化し、日本も世界最大の新規陽性者を出すまでになりました。検査・マスク・ワクチンを続けていてはいつまでたってコロナは終りません。


イスラエル 2022/08/28: 接種しなくなったら

イスラエルの日ごとの人口当りの接種数を追っていくと「接種しなくなったらどうなるのか」ということを示唆するデータが出ていることが分ります。

先行接種が2020年12月から進んでいたイスラエルの動きを時系列順に追っていきましょう。上のグラフは青が日ごとの人口当り接種数で、朱色が陽性者数です。

2021年1月の接種推進の最中に感染が拡大したもののその後は落ちつきました。2021年6月ごろからブレークスルー感染が目立つようになり、3回目の接種を進めていた2021年9月には結局、過去最大の陽性者を出すようになりました。2022年1月ごろ4回目接種を進めている最中に過去最大、しかも歴代世界最高の陽性者を出すようになりました。

注目すべきは、2022年2月以降はワクチンを接種する人がほとんどいなくなっていったことです。この頃から規制も解除されていきました。イスラエルの人々はワクチンを接種した方が脆弱になるということに気付いたのでは無いでしょうか。政府も規制を解除するしかそれまでやってきた対策が逆効果であることを誤魔化す方法は無いと考えたのでは無いでしょうか。その後も波は現れていますが、2022年1月よりは低い波になったようです。

一方で、東アジアの国々、韓国、日本、台湾、香港はどうなったのでしょうか。2022年8月末の段階で日本はまだ4回目接種を推進しています。日本ほどでは無いにせよ、他の国も接種はしているようで、少なくともほっとんど接種しなくなったイスラエルとの接種数の差は歴然です。そして陽性者数もイスラエルの方が少なくなっています。

これはあくまで2022年8月末の段階ですので、今後イスラエルも検査する限りはまた波が来るでしょう。そのとき接種数がまた増えるのか、陽性者の波がどこまで高くなるのか、注目していきましょう。

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