また阿波踊りが悪いかのような記事が掲載
阿波おどりで819人感染
踊り手の4人に1人が新型コロナにhttps://t.co/aq3UVC0VYQ徳島市で8月に開催された阿波おどりで、参加した踊り手のほぼ4人に1人に当たる819人が新型コロナに感染したことが分かった。未回答の踊り手グループが3割あり、感染者数はさらに多い可能性がある。
— 産経ニュース (@Sankei_news) September 22, 2022
「阿波おどりで819人感染、踊り手の4人に1人が新型コロナに」と、あたかも阿波踊りが悪いかのような記事がまた踊りました。
それでは一体どうしろというのでしょうか? 開催時はマスク着けろとか人と人との間隔開けろとでも言うのでしょうか。そうしたとして、どういう条件なら元通りの体制で祭りを開催してよいというのでしょうか。
ワクチンは希望者はもう射ちました。世界トップクラスにワクチンを接種して感染が広がるのだから、最早手立ては無く、尚更元に戻すしか無いのです。もちろん筆者はワクチンを接種するから感染が広がるのと解釈してるしずっとそう書いてきています。しかしそれがどうであれ、終了条件が出せない、無限に続く対策にいつまでも付合っていられません。
四国4県は同じ動き
グラフは横軸が日ごとの時間推移で、縦軸は一番目のグラフが人口当りの陽性者数、二番目の日ごと人口当りの死者数です。四国4県とヨーロッパ平均をプロットしました。四国4県の人口当りの陽性者はどの県もほとんど同じ波を描いて推移してきました。8月も同様の動きです。
8月22〜25日ごろ、徳島が一番高くなっていますが、急激に下がっており、動きという観点からは同じです。このころの徳島の数値を批判するツイートも見られましたが、行動制限無しマスク無しで大規模イベントを常時行っているヨーロッパの平均と比べれば、どの県も何倍も高くなっています。祭で感染拡大というのには無理があるでしょう。
2番目のグラフは縦軸が人口当りの死者数で、波の高さが違うとはいえ、波が高くなったり低くなったりすのは同じタイミングのところが多くなっています。
繰返しになりますが、祭りがあっても無くても感染の推移は同じです。いつまでも無限に続く対策に付合う必要はありません。
実効再生産数が1近辺で安定してしまっている
二番目のグラフに実効再生産数を出してみます。実効再生産数は 1より大きいと感染が拡大していたことを示し小さいと縮小していたことを示します。
徳島が他より少し高い時期があったというのはグラフから読み取れますし、少しの値の違いでも陽性者数が大きく変動していたことを示すから問題だと言う人もいるのしょう。しかし、これまでの推移と比較してみて下さい。
現在の変動は他の時期より極端に少なくなっていて、ほとんど1近辺にあります。これは日本の陽性者数が高値で安定してしまっているるからです。高値で安定してしまっている中で、他より少し多くなっているということに、そんなに意味があることなのでしょういか? 俯瞰してみないと何が重要な情報かということが分らなくなります。
検査してワクチン接種している限り、高値安定は変らないでしょう。