東アジア: 2022/09/09
世界で接種されている新型コロナワクチンのうち、日本がどのくらいの割合で射っているのか見ていきましょう。
その前に、日本や東アジアの接種率と感染状況のおさらいです。東アジアは欧州よりワクチン接種率が高く、感染状況も悪い地域になっています。
グラフは2022年9月9日ごろの感染状況です。横軸は100人あたりの接種回数で、一人で2〜4回射ってますので、日本は250〜260回ほどになっています。日本、韓国、台湾、香港など東アジアの国はこの付近になっており、他の地域、例えば欧州などは東アジアより接種してないことが分ります。
それでいて絶対数でみると新規陽性者数は日本が世界一位、死者数でも世界二位となっています。
日本は人口が1億人以上と、比較的人口が多い国です。ですから日ごとのワクチン接種数が世界全体で見ても多い方なのではと思い、世界全体の何割を占めるのか調べました。
日ごとのワクチン接種数世界シェア
日本と米国とを例にとって比較します。グラフで横軸は時間経過で日ごとの推移を示しており、1番目と2番目のグラフの縦軸はそれぞれ、新規陽性者数、死者数を示しており、どちらも日本は米国より既に悪い状態となっています。
3番目のグラフ、縦軸は新規接種数で絶対数でみても、今や日本の3倍の人口の米国よりも、日本が多く射っていることが分ります。
4番目のグラフ、世界シェアですが、接種2回目の頃は 5%程であった世界シェアが 3回目、4回目と進むにつれて増えていき、今は 8%となっています。逆に米国は 1%を切ってきました。
5番目のグラフ、米国ではブースター(3回目以降合計)の接種率は100人中40回程度しかありません。一方で日本は100人中90回を超えました。
接種回数の世界シェアが増えている日本と、減っている製造国の米国、どちらが賢い選択をしているのか是非考えて下さい。
インドは?
予断ですが、筆者はグラフを表示できるように前、日本のシェアはもっと高くなっているのではと思いましたが、そこまでではありませんでした。その鍵はインドにありました。
インドや1番目や2番目のグラフで分る通り被害は少なくなっています。5番目のグラフで分る通りインドはブースター接種率は低くなっています。とはいえ、やめておけばよいのに、最近はまた接種数が伸びてきています。
そして 4番目の5番目のグラフを見ると分るように、インドは接種率が低いとはいえ、人口は多いので、接種数は多くなっています。現在世界シェアの5割です。
インドが接種数を減らし、日本が相変らず継続するのであれば、日本の世界シェア7割のタミフルと同じように mRNAワクチンシェア7割が実現するのでは無いでしょうか。