コロナ死者の平均年齢は全死因死者より2歳上

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2022年: 死亡時平均年齢はコロナ死者が全死因死者より2歳上

  • コロナ死者 85.28歳
  • 全死因死者 82.65歳

  • e-Stat 人口動態調査
  • 死者平均年齢の推計にあたり区分年齢の平均値を使用して計算。つまり「10歳以上15歳未満」の区分なら12.5歳とした。例外的に「100歳以上」の区分は102.5歳とした。

グラフは日本人の主な死因及びコロナ死者の平均年齢を推計したものです。横軸は2009年1月から月ごとに2022年12月末までで、7月までが表示されています。縦軸は月ごとの死因別の平均年齢を示しています。

結論から言いますと、2022年1〜7月、第6波以降の死者の平均年齢の推計は、上記のようになっており、コロナ死者の方が平均より2歳以上長生きという結果となりました。(なおこのグラフは一月ごとに自動更新されるので、少し値が変わることがあります)

よくコロナ死の平均年齢と平均寿命とが比較されますが、平均寿命は 0歳時の平均的な余命、これから何年生きるだろうかと推測したもので、実測値である死者の平均年齢とは別物です。

上のグラフでは全死因死者年齢の平均値と、コロナ死者年齢の平均値を「推計」して比較できるようになっています。2020年から2022年までは、年ごとの推計値も載せています。「推計」ではあるのですが、元データはどちらも厚労省が出している同じファイルにあるところがミソです。真の値と誤差はあっても、大小関係は変らないと考えています。

月ごとに見ていくとコロナ死者の平均年齢は、2020年から2021年3月までは全死因死者の平均年齢近辺でした。2021年4月〜12月まで全死因死者の平均年齢を連続で下回っていました。しかしその後、2022年になってからは7ヶ月連続で上回っています。

年ごとに見ていくとコロナ死者の平均年齢は、2020年と2022年に全死因死者の平均年齢を上回っています。


ヒトの死の流れ

  • 50歳代で自殺しなければもっと生きられ、
  • 70歳代で癌で亡くならなければもうちょっと生きられ、
  • 80超えて循環器系疾患(心臓病、脳卒中など)で亡くならなければ、もうちょっと生きられ、
  • 呼吸器系疾患(肺炎など)で亡くならなければ、もうちょっと生きられ、
  • そこまで乗り超えたら、老衰で亡くなることができる

一旦コロナのことは置いておいて、このグラフを描いてみて興味深いと感じたのは、主な死因での平均年齢は、12年間、順位の入れ代りが一度たりとも発生していないことです。あくまで平均的な話ですが、人の死とは上に書いたような流れなのだと解釈しました。

コロナの話に戻しますと、2022年コロナ死者は呼吸器系疾患死者とほとんど同じ年齢となっています。癌や循環器系疾患で亡くならずに済んだ方が呼吸器系疾患またはコロナで亡くなっているのでは無いでしょうか。

どちらにせよ、長生きなさった方が寿命を全うされて、コロナ死とされているのだと思います。こう書くと「若者だってコロナで亡くなっている!」と批難されていますが、それは他の死因でも同じです。どんな疾患であっても、割合いは低いですが、若い方が亡くなることがあります。


ヒトの死と医療逼迫

  • コロナで死者が増えたといっても、他の疾患での死者の方が多い
  • コロナで重症化する人が増えても、他の疾患での重症者の方が多いと推測される
  • 逼迫するのは医療体制の問題
  • 二度と感染症対策と称して社会活動を制限することが無いことを望む

以上、ヒトの死というものを多角的に見てきました。ヒトはこれまでも様々な要因で亡くなってきました。コロナで亡くなるということが増えたとしても他疾患での死者の方が多くなっています。つまり死に至る前の重症者が増えたとしても、コロナの重症者がインフルエンザや肺炎などの呼吸器系疾患での重症者と比べても大きな逼迫の要因とはなり得ません。ましてや循環器系疾患や癌の死者も含めると、より一層、逼迫の原因にはなりません。

医療が逼迫するとすれば、それは医療体制の問題であり、社会活動を制限して解決してよい問題ではありません。無理にしようとすると、若者の生活基盤や学習環境が破壊され自殺など他の要因で亡くなります。

もう二度と感染症対策と称して社会活動を制限することが無いことを望みます。


(参考) インフルエンザ死者の平均年齢も高かったが、月によっては低いことも

  • インフル死者(2019) 82.84歳
  • 全死因死者(2019) 81.90歳

インフルエンザの死者の平均年齢も見てみましょう。横軸は2009年1月から月ごとに2022年12月末までを示し、縦軸は月ごとの死因別の平均年齢を示しています。

2020年以降はほとんど流行っていないので、年間推計は2015〜2019年の期間としました。グラフは日本人の主な死因及びインフルエンザ死者の平均年齢を推計したものです。横軸は2009年1月から月ごとに2022年12月末までを示し、縦軸は月ごとの死因別の平均年齢を示しています。

2019年の死者の場合だと、

  • インフル死者 82.84歳
  • 全死因死者 81.90歳

となっており、インフル死者の平均年齢の方が高くなっています。

しかし2016年は逆に

  • インフル死者 79.29歳
  • 全死因死者 80.96歳

となっており、インフル死者の平均年齢の方が低くなっています。

コロナ死者の統計とは異り、月ごとでみてもインフル死者平均年齢が極端に下がっている月が散見されます。これはその月に死者が少なかったので統計上のブレが大きいのでは無いかと思いますが、それでも若い方の死者が多かった月もあったのだと推測できます。

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【資料付き】福島雅典先生が厚労省職員に対峙する動画が世界に拡散

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福島雅典先生が厚労省職員に対峙する動画が世界に拡散

  • 「子どもへのワクチン接種とワクチン後遺症を考える超党派議員連盟」主催
  • 参加者は遺族と支援者、議員、専門家の先生、取材陣、厚労省職員

福島雅典先生(LHS研究所代表理事、京都大学 名誉教授)が厚労省職員に厳しい言葉を投げかける動画が話題です。別の角度、別の場面の動画が多数有り、翻訳されたものも複数の言語に渡り、日本は元より世界中で拡散されています。ツイート内の動画はそれぞれ英語版とフランス語版の一つです。

この動画は「子どもへのワクチン接種とワクチン後遺症を考える超党派議員連盟」主催で2022年11月25日に衆議院第一議員会館で開催された会合で撮影されたものです。会の参加者は遺族と支援者、議員の方々、専門家の先生方、取材陣、そして厚労省職員の方々です。筆者は支援者の一人として参加していました。

福島先生は会議で二つの論文を特に重視して参照していらっしゃいます。一つずつリンクを示します。


SARS-CoV-2 mRNA ワクチン接種による自然免疫抑制: G-quadruplex,エキソソーム、およびマイクロ RNA の役割

一つ目の論文についてリンクを示します。

福島先生も動画で読み上げている通り、論文の結論に「ワクチンの接種を受けた多数の個人と、これまでに述べてきた広範な有害転帰を考慮すると、最終的には数十億人の命が危険に曝される可能性がある」と書かれた論文です。

加えてMCL社による機械翻訳PDFへのリンクも示しています。ただしPDF内にも書かれているように人によるチェックが入ってないのであくまで原文の理解のための参考程度にして下さい。

またツイートの埋込みは、いつも重要な論文の解説をして下さってる @kazuchancocone さんのものです。


心血管系の臨床的救急と COVID-19 ワクチンの cellular basis:夢から現実へ

二つ目に紹介している論文を示します。動画の中で「心筋血管系への吸収がどれだけあるかを見てる」と福島先生が仰っているときに参照していた論文です。

ツイートの埋込みは獣医さんでもある @Stray 先生 による解説です。


ポルトガル語、中国語版、他

最後にポルトガル語版や中国語版などを確認できるツイートを御紹介します。


参考文献

  1. SENEFF, Stephanie, et al. Innate immune suppression by SARS-CoV-2 mRNA vaccinations: The role of G-quadruplexes, exosomes, and MicroRNAs. Food and Chemical Toxicology, 2022, 164: 113008.
  2. LI, Yiran E., et al. Clinical Cardiovascular Emergencies and the Cellular Basis of COVID-19 Vaccination: from a Dream to Reality?. International Journal of Infectious Diseases, 2022.

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北海道の日ごと新規コロナ死者数が過去最大

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北海道の日ごとワクチン接種数とコロナ新規陽性者/死者・超過死亡との関係

  • 12月初旬、北海道の日ごと新規死者が過去最大
  • 検査・マスク・ワクチンといった感染対策の間違いにいつ気付くのか?
  • 気付いていても対策を止めるということが実践できないのか?

12月初旬、北海道の日ごと新規死者が過去最大となりました。検査・マスク・ワクチンといった感染対策が間違いだったと皆がいつ気付くのしょうか。もしくは気付いている人は少しは居るけれども同調圧力から対策を止めるということが実践できていないのでしょうか。

グラフは横軸が2022年1月から年末までの日ごとの時間推移を示しています。縦軸の青色の線はは3つのグラフ全てで日ごとの接種数です。朱色は上から新規陽性者数、死者数、超過死亡です。北海道の死者数が過去最大となっています。陽性者と死者は接種の波と相関があるように見えます。

超過死亡は2〜3月と8月に相関がありそうにも見えますが、その間の区間は無さそうです。

続いて65歳以上の3、4、5回目接種とコロナ新規陽性者/死者・超過死亡とを重ね合せます。以下はグラフ自体の解説のみとし、接種と新規陽性者/死者・超過死亡との関係性については言及しません。読者の皆様がお考え下さい。

なおこのページのグラフは自動更新されますので、2022年12月末までの新規陽性者や死者は2023年1月初めに確定され、超過死亡は2023年3月末ごろに更新されると思います。


日ごとワクチン3回目接種数(65歳以上)との関係

  • 3回目接種(65歳以上)が下火となった2022年4月末でのグラフ


日ごとワクチン4回目接種数(65歳以上)との関係

  • 4回目接種(65歳以上)が下火となった2022年9月末でのグラフ


日ごとワクチン5回目接種数(65歳以上)との関係

  • 5回目接種(65歳以上)の2022年12月末でのグラフ

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日ごとワクチン接種数世界シェアで3割の日本

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2022/11/23 日ごと接種数世界シェア3割の日本

  • 日本の日ごとの接種数が人口3倍の米国も10倍以上のインドも抜く
  • 日本人は日々世界全体の3割を接種(OWIDで確認できるデータとしては)
  • ブースター接種も日本だけぐんぐん伸びる

日本と米国、インドを例にとってワクチン接種数を比較します。グラフで横軸は時間経過で日ごとの推移を示しており、1番目のグラフは日ごとの接種数で絶対数です。日本の日ごとの接種数が、人口が3倍の米国も10倍以上のインドも抜きました。

2番目のグラフで2022年11月23日現在、日本が日ごとのワクチン接種数世界シェア3割ほどあることが分ります。ただし、世界ではコロナはもう終っており、英国のように50歳以上には接種はしても逐一報告していないという国もあります。あくまで Ourworldindata.orgが提供するデータとしては、ということです。ともかく、世界で接種が報告され OWID で確認できるデータとしては、日本人は日々世界全体の3割を接種しているということになります。

なお直近データを確認すると日本のシェアはもっと高く50%も超えているのですが、これは米国やインドのデータが無いためであり、後からデータ更新により数値が変ることがあるので、2022年11月23日までのデータでの提示に留めました。

3番目のグラフは100人当りブースター接種累計で、日本はぐんぐん伸びていることが分ります。他の記事でも書いた通り、現在、チリに次いで世界で2番目で、先進国ダントツです。

世界の国々では、もうほとんどワクチンは見捨てられているといっても過言では無いでしょう。


2022/11/23 日ごとの人口当り新規陽性者数と死者数

  • 新規陽性者数は日本がダントツで、新たな波も日本にだけ形成
  • 死者は米国の方が多い
  • 米国もインドも積極検査はおらず、正しくコロナ禍の終らせた

日ごとの人口当り新規陽性者数と死者数も確認しましょう。新規陽性者数は日本がダントツで、新たな波も日本にだけ形成されています。

死者は米国の方が多いようです。

米国もインドも積極検査はしていないのでしょう。正しいコロナ禍の終らせ方といえるでしょう。

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日本人は世界一ワクチン接種したい国民

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10月末、NHKで世界トップの人口当り接種数と報じられる

  • データ元は Ourworldindata.org

10月末にNHKが特設サイトで日本は人口当り接種数トップと報じました。NHKが提示するグラフのデータ元は Ourworldindata.org となっています。


日本はブースター接種率世界2位で世界1位の陽性者

  • ブースター接種数はジブラルタルを抜き世界2位、主要国ダントツ1位
  • 8月〜9月そして11月に陽性者数(絶対数)世界トップに
  • 人口当りでもブースター接種数の多い東アジアが世界トップクラス
  • 伸びからいえば日本は世界一ワクチン接種したい国民

筆者が提示しているグラフも Ourworldindata.org のデータを元にしています。グラフは横軸が100人当りのブースター接種数、つまり3〜5回目の接種数となっています。NHK のデータは1〜2回目も含んでいましたが、ブースター接種数で比較した方が最近の傾向が分り易いと思います。

11月末のブースター接種率のグラフだと、日本はブースター接種数で110を超えジブラルタルを抜き世界2位となりました。主要国でダントツの1位。しかも上位のジブラルタルは外国人を計上していて、チリは強制だからでは無いかと思います。つまり世界で一番率先してブースター接種をしているのは日本人ということになります。

本グラフのスライドバーを90日前から戻して移動させると、日本が絶対数での陽性者世界トップの座から右に高速に移動しつつ一旦少し下って、また世界トップになったことが分るかと思います。人口当りでもブースター接種数の多い、日本、台湾、香港、韓国といった東アジアが世界トップクラスになっています。

世界で一番接種したがり、世界で一番陽性者を計上して、いつまでもコロナ対策が終らない。この国は一体何がしたいのでしょうか。

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日本では他死因に比べコロナ死は僅か

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年間の主な死因別死者数

  • 全体(全死因)で140万人の死者
  • うち肺炎などの呼吸器系疾患死者は17万人
  • コロナ死者は3000人〜2万人、全体から見れば僅か

グラフは日本人の主な死因をグラフにしたもので、横軸は時間推移で2015年から2022年までを示し、縦軸は年間の主な死因別死者数を示しています。ただし 2022年は 6月までのデータとなっています。

上のグラフは全死因も含めた表示で、下のグラフは主な死因別のグラフになっています。日本では年間、青色の線、全体(全死因)で140万人がお亡くなりになっており、うち肺炎などの呼吸器系疾患死者は17万人です。新型コロナ死者は主な死因には含まれませんが赤色の線で表示しており、年間 3000人〜2万人、全体から見れば僅かとなっています。

次に月ごとに見ていきます。

なお、本グラフは厚労省発表の月間死者データを累計して年間死者数としたたものとなっており、別途発表される年間の死者数とは数値にズレがあるようです。ただし傾向の違いはありません。


呼吸器系疾患死者は月に1万5000人、日に500人以上

  • 他の死因と比較すれば、コロナ死は主な死因に含まれない
  • 普段から呼吸器系疾患、また他の重症患者の対応は行ってきた
  • 逼迫するのは医療体制の問題

グラフは月ごとに表示したもので、横軸は時間推移で2009年1月から月ごとに現在までを示し、縦軸は月ごとの主な死因別死者数を示しています。

上のグラフからは毎月、全死因で8万人〜14万人の方がお亡くなりになっていることが分ります。下のグラフ、大まかな死因分類だと、多い順に、癌(3万人)、循環器系疾患(2〜3万人)、呼吸器系疾患(1万2000〜2万2千人)、老衰(5000〜2万人)となります。

死者の数には季節性があり、全死因死者や、循環器系疾患、呼吸器系疾患が特に顕著なのですが、グラフからは1月ごろ、つまり冬に多く亡くなって、夏は少なくなるということがよく分ります。呼吸器系疾患で亡くなる方は月に1万2000人〜2万2千人、日に400〜700人です。

一方、新型コロナによる死者は一番多い月で3000人(2021年まで)、6500人(2022年)です。数から言えば、日本人の主な死因に含まれませんが、グラフに表示するようにしました。多いときで日に平均200人程となります。

呼吸器系疾患で亡くなる方は、コロナ死が多かったときのコロナ死者と比べても、2021年までは5倍の規模、2022年になっても倍以上の規模です。そしてそれが「常時」なのです。医療体制が逼迫するとすれば、繰返しになりますが、それは医療体制を整える側の問題です。

余談ですが、近年、呼吸器系疾患死者が減り、老衰が増えています。この原因としては、在宅での見取が増え老衰と診断することが増えたことや、また遺族からの訴訟回避のために、呼吸器系疾患の一つである肺炎を老衰と診断することが増えたことなどがあるそうです。

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オリンピック開催時の東京より多い陽性者で始まったカタールW杯

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ワールドカップで盛上がるカタールと未だ感染対策の日本

  • プロレスラーのKENTA氏も日本の日常を奪う感染対策に異議
  • ただしウイルス学的には新型コロナウイルスは最初から未知では無く既知

まずはサッカー日本代表の皆様、ドイツ相手の劇的な逆転勝利おめでとうございます。負けそうな展開だったので驚き思わず自宅で歓声を上げてしまいました。(この記事は逆転勝利の翌日に書いています)

さてプロレスラーのKENTA氏の発言がニュースとなりました。[1] 日本の日常を奪う感染対策に異を唱える発言が増えることは喜ばしいと思っています。

ただ発言中に「2年前の未知のウイルス」という言葉がありますが、京都大学のウイルス学者の宮沢孝幸先生によれば、新型コロナウイルスは最初から「ウイルス学的に言えば、既知のウイルスです。既知すぎるくらい既知」だそうです。[2] 最初から既知のウイルスで、つまり性質なども予想できていたことを知る人が増えてくれればと思います。


オリンピック開催日の東京とW杯開催日のカタールの感染状況

  • 東京よりカタールの方が新規陽性者多い
  • カタールより東京の死者は多かったが、呼吸器系疾患死者は元から多い

グラフで東京オリンピック開催日の2021/7/23からカタールW杯開催日の2022/11/20までの東京とカタールの感染状況を比べます。1番目のグラフが100万人当りの新規陽性者で、東京五輪開催日の東京が95人、カタールW杯開催日のカタールが115人と、カタールの方が多くなっています。

細かい数値の差はともかく、馬鹿馬鹿しいと思いませんか? 東京オリンピックだって陽性者数で騒がなければ何の制限も無く開催できたのです。

カタールの陽性者は現在減少傾向です。いずれ上昇に転じる時期が来るとは思いますがW杯とは関係無いでしょう。行動制限に意味は無いのです。

2番目のグラフ、死者に関しては日本の方が多いのですが、既に書いたように、日ごと全死者死者は100万人当り30〜40人出ており、呼吸器系疾患死者に日ごと常時400〜700人出るのですから(別途記事にします)、100万人当りだと常時3〜6人です。一方で東京でのコロナ死者は最大値ですら100万人当り2人です。コロナ禍が始まってから1年半も経っていたのですから対応できないのならそれは医療体制の怠慢としかいいようがありません。


東京とカタールのワクチン接種と感染状況

  • 日本の方が積極的に接種して、かつ新規陽性者数が増えていった

同じ期間でのブースター接種率推移と、日ごとの新規接種数と新規陽性者・死者比較のグラフを示します。青が人口当りの新規接種数で朱色が新規陽性者数や死者数です。東京の方が積極的に接種して、かつ新規陽性者数が増えていった様子が分ります。(なおカタールで2022年7月に一ヶ所だけ日ごとの接種数が高くなってますが、これは纏めて報告されただけでしょう。)

検査もマスクもワクチンも積極的にすればする程、コロナ禍が終りません。


参考文献

  1. Yahoo!ニュース(報知新聞社提供), “KENTA、W杯競技場と後楽園ホールの客席の差に「日本はいつまでこんな事やって日常を奪っていくのだろうか」”
  2. 宮沢孝幸, “京大 おどろきのウイルス学講義,” PHP新書 2021/4

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日本は医療逼迫していたのか? 波ごとに重症者数は減るのに死者が増えていく

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日本の重症者数の最大値は3千人

  • 医療逼迫は人口呼吸器やECMO、ICUの最大値に患者数が近付くか
  • 日本のICU相当病床数は1万7000
  • 日本の重症者数は最大で3千人で医療資源の2割も使わなかった

医療逼迫は、人口呼吸器やECMO(体外式膜型人工肺)、ICU(集中治療室)などを利用する重症者数のピークが、予め用意してある医療資源の最大値に近付くかどうかで決まります。実際に最大値に近付いたのか検証していきます。

日経新聞によると、2020年5月で厚労省はICU相当病床数が1万7000と公表しています[1]。

グラフの横軸は日ごとの時間推移で2020年1月から2022年12月末まで、縦軸はICU患者数で、日本の場合は重症者数のデータです。日本の重症者数の最大値は、2021年9月ごろの約3千人で、ICU相当の総数の2割にも達しませんでした。


日本とスウェーデンの重症者・死者数数推移比較

  • 日本はスウェーデンの1/10以下の人口当り重症者で逼迫?
  • 日本の医療の機動性の悪さが逼迫の原因

それでも他の病気もあるのだから逼迫していたとのではと思うかもしれません。しかしもしそうなら、それは行政や医療側の問題です。スウェーデンと比較します。

上のグラフの縦軸は人口当りの新規死者数で、下のグラフの縦軸は人口当りのICU患者数(重症者数)です。

第一波において、日本の死者も重症者数もスウェーデンの1/10以下でした。スウェーデンは第一波においてロックダウンをせずに批判されましたが、医療崩壊はしませんでした。それなのに何故、日本は 1/10 以下の被害で医療逼迫するのでしょうか?

医師の森田洋之先生のアゴラ記事[2]や著書「人は家畜になっても生き残る道を選ぶのか?」[3]に詳しいのですが、日本は一部の病院にコロナ患者を任せてしまっていました。スウェーデンでは逼迫したら他県に患者を移送したり、逆に医療従事者を移動させたりということが行われていたのですが、日本ではそういった機動性が全く無かったことことが書かれています。この機動性の無さが医療逼迫の原因と思われます。

そもそも、呼吸器系疾患で亡くなる方は元から日ごとに500人以上(後述)いるのですから、コロナを5類もしくはそれ以下としておけば、医療逼迫は全く起きなかったと考えています。一般の方、特に飲食店を制限して感染を抑えようというのは本末顛倒です。

またICU患者数(重症者数)のグラフを見ると奇妙なことが分ります。スウェーデンは2021年5月ごろの波までは高かったのですが、その後はその水準になることは無く、2022年3月からはついには発表されなくなりました。一方で日本はどうでしょう。


日本は波ごとに重症者は減るのに死者が増えていく

  • どんな死因でもPCR陽性ならコロナ死
  • 重症で無くても重症病床に入れれば補助金
  • 医療逼迫は医療側が演出
  • コロナのための特別な感染者対策の意味は無いし、意味も分っていない

2021年7月からのグラフで見てみます。 日本は2022年の2月や9月の死者が多くなっています。重症者数は逆に少しずつ減っています。実際に重症病床の利用が無くても死者が計上されるということが起きており、これは検査でPCR陽性であれば他の死因であったもコロナ死として報告していることが原因と考えています。また本来、重症病床に入れるほどの症状で無い場合も補助金目当てで重症病床に入れられていると考えています。

医療逼迫の問題は、医療体制に機動性が無いこと、重症で無くても重症病床に入れさえすれば補助金が貰えるということにあると考えています。

つまり医療逼迫は医療側が演出しているだけです。加えて、医療逼迫を防ぐための特別な感染対策だった筈なのに、何を目的として感染対策をしているかほとんどの人が分っていない、これが日本の終らない感染対策の現状だと考えています。


参考文献

  1. 日本経済新聞, “ICU相当1万7千床 厚労省「人口換算で英仏伊超す」,” 2021/05/07
  2. 森田 洋之,“「医療崩壊」を叫ぶほどに見えなくなる「日本医療の根本の問題」,” アゴラ記事, 2020/12/09
  3. 森田 洋之, “人は家畜になっても生き残る道を選ぶのか?,” 南日本ヘルスリサーチラボ, 2022/3/1

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8匹の猿のジョークと皆が意味を知らない感染対策

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8匹の猿のジョーク

  • 感染対策が固定化する経緯を説明できる「8匹の猿のジョーク」の紹介
  • 日本は特異な感染対策として検査・マスク・ワクチンが残った
  • 遅くとも小学校入学を期にマスク等感染対策必須と教化
  • 目的は感染者増のピークを後にずらしつつ下げ医療崩壊を防ぐことだった筈

部屋に8匹の猿を入れます。 部屋の中央にははしごが設置されています。 そのはしごに登ると天井から吊るされたバナナを取れるようになっています。

猿がはしごを登ろうとすると、全ての猿に氷水が降り注ぎます。 しばらくすると、猿達は氷水をかけられたくないので、はしごを登る猿を攻撃するようになります。 その後、どの猿もはしごを登ろうとしなくなります。

元々いた8匹のうちの一匹を新しい猿に置き換えます。 新しく来た猿は、はしごとバナナを見ます。 何故、他の猿達がバナナを取りにいかないのかと不思議に思いつつも、新参者の猿はハシゴを登ろうとします。 すると、他の猿達はその新参者の猿をフルボッコにします。 新参者の猿は何故ボコボコにされたのかはわかりませんが、梯子を登ろうとするのをあきらめます。

元々いた8匹のうち、さらにもう一匹を新しい猿に置き換えます。 新参者の猿はハシゴを登ろうとしてボコボコにされます。 以前ボコボコにされた新参者だった猿も他の皆がやっているため、今回の猿をボコボコにする行為に加担します。 しかし、何故はしごに登ろうとする猿を攻撃しなくてはならないのかは全くわかっていません。

元々いた8匹の猿を一匹ずつ置き換えます。 元々いた全ての猿は部屋にいなくなっています。 今、部屋に居る猿は氷水を浴びせられたことがありません。 また、はしごに登ろうとする猿もいません。 全ての猿は、はしごに登ろうとする猿を狂ったようにボコボコにします。 しかし、何故そうしているのかは誰も見当がつきません。

そして、感染対策もこのようにして決まっていくのです。

慣例,風習,企業文化などが形成される経緯を面白く説明したジョーク[1]を知人に教えてもらいましたので、紹介します。最後の一文は元々色んなバリエーションがあるとのことですので、私も改変しました。

さて、手洗いうがいなどの従来からある感染対策を除くと、日本はコロナに対する特別な感染対策として、検査・マスク・ワクチンが残ってしまいました。更に加えるのなら「どこでも消毒」やパーティションでしょうか。守らない人達はある種、非国民扱いされてきました。

そして子供達が小学校に入学するときにマスク必須のコミュニティに組込まれます。もしくはそれよりも早くマスク必須のコミュニティに所属させられます。感染対策の本来の目的も知らずにマスクをし、マスクしていない子供をいじめたり場合によっては先生も止めず、更には加担することもあります。

まさに上のジョークの状態となっているわけです。けれども感染対策の当初の目的は何だったか皆さん、覚えているでしょうか?

感染者増のピークを後にずらしつつ下げることで、医療崩壊を防ぐことだった筈です。医療崩壊しないのならそもそも追加の特別な対策は不要なのです。今、感染対策をしている人達でこのことを認識している人がどのくらいいるのでしょうか? 今感染対策をしている子供達が大人になるころには完全に固定化されると危惧しています。


2020年4月 緊急事態宣言時の医療崩壊を防ぐ戦略の説明

  • ピークを後にずらしつつ下げることで、医療崩壊を防ぐ
  • ピークを下げると感染者が減りトータルとしての感染者も減るように見える
  • 最終的にはゼロコロナが達成できるかのように見える

2020年4月7日に最初の緊急事態宣言を出たとき、医療逼迫して最悪、医療崩壊することを避けるためにピークを後にずらしつつ下げるという基本的な考え方が説明されました[2]。

しかしこのグラフだとピークを下げると感染者が減り、トータルとしての感染者も減り、最終的にはゼロコロナが達成できるかのように見えてしまいます。実際そう歪んで解釈してしまった人が多かったのでは無いでしょうか。後述しますが、現実は、検査の問題もあるのでしょうが、陽性者も死者も増えてしまっています。


2020年2月 元になったと思われる資料では違った

  • 2020年2月時点で鳥取での資料が元の資料と思われる
  • 感染はだらだら続くことを示す図だった

これは2020年4月の資料の元になったと思われる 2月の鳥取県新型コロナウイルス感染症対策本部の資料です[3]。こちらでは対策するとだらだら続くし、トータルの感染者は減るかどうか分らないと解釈できないでしょうか。

想像ですが、対策すると感染が減りそれほど長くは続かないように見える図にしないと国民に説明がつかないという判断があって、図が改変されたのでは無いでしょうか。


2009年の新型インフルエンザ総括時の資料

  • 10年前から対策すると感染がだらだら続く可能性は分っていた
  • 特別な感染対策の目的は忘れ去られ固定化

2010年に行われたた、2009年の新型インフルエンザ総括でピークを下げると「患者発生はだらだら続く可能性あり」という文言も入った資料を作っていました[4]。作成者はコロナの専門者会議にも名を連ねている岡部信彦先生です。この知見を元に鳥取の図が作成されたのだと考えられますが、残念ながら、この対策すればすると新規感染症が長く続くことは国民には周知されなかったように思えます。

そして更に今は、病症逼迫は関係無く検査・マスク・ワクチンといった感染対策を常に行い、感染者が増えてくると病症逼迫と煽って感染対策を強化するというシステムが固定化されてきたように思います。本来、医療資源が確保されるまでの暫定措置で対策すると感染がだらだら続くという事実が忘れさられて。

次に医療資源が逼迫していたのか検証していきます。


参考文献

  1. Geekなページ, “企業文化が形成される経緯”
  2. 厚生労働省, “新型コロナウイルス感染症について(基本的な考え方)”
  3. 鳥取県新型コロナウイルス感染症対策本部, “新型コロナウイルス感染症対策本部情報連絡会議情報連絡会議,” 2020/02/25
  4. 厚生労働省, “新型インフルエンザの診療に関する研修,” 2011/11/06

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北海道の1日の新規陽性者が1万人超えで過去最大、接種との関係は?

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北海道の1日の新規陽性者が1万人超えで過去最大とニュース

北海道の1日の新規陽性者が1万人超えで過去最大とニュースになっています。

検査・マスク・ワクチン推進でコロナ禍は終らないとずっと主張している筆者からすると当然の帰結です。北海道の感染状況を多角的に見ていきましょう。


北海道の感染状況 2022/11/18: 米国・英国との比較

  • 北海道の新規陽性者は過去最大、人口当りで米国や英国最大値の半数超え
  • 死者はそれ程出ていない
  • ブースター(3〜5回目)接種を日本は馬鹿みたいに推進

グラフは横軸が2020年1月1日から2022年11月18日までの日ごとの時間推移です。縦軸がグラフの上から、100万人当りの新規陽性者数、死者数、100人当りのブースター(3〜5回目)接種数、100万人当りの全死因死者数です。北海道の新規陽性者数は過去最大となり、米国や英国の最大値の半分を超えてきました。まだ冬が始まったばかりの段階ですから米国や英国の感染者数を超えてくることは十分にあり得ます。

ちなみにイスラエルや韓国では1日の感染者が100万人中1万人になった、つまり1日で100人中1人が陽性者時判定された時期もあります。北海道は100万人中1500人だからそれに比べればまだ少なく、もっと多くなる可能性もあるということです。

2番目のグラフで死者は日本が多いとはいえ、1〜3人とそれ程大きな差とはなっていないことが分ります。また4番目のグラフで北海道は日ごと100万人当り30〜40人の全死因死者が常時出ており、尚更問題では無いことが分ります。

そして3番目のグラフブースター(3〜5回目)接種では、日本は馬鹿みたいに射っているということが分ります。ただし英国は9月頭以降、接種数を公表していないということに御注意下さい。


ブースター接種4回目・5回目と新規陽性者の波との相関

  • 季節的な要因で感染の新たな波、加えて接種が影響してないか
  • 接種の波は若者の4回目接種と、5回目の接種を併せたもの

グラフは横軸が2022年1月1日から2022年11月18日までの時間推移で、縦軸は朱色が新規陽性者数となっています。新規陽性者は 1日だけ見ればデータ上では1万を超えていますが、本グラフは7日平均ですので、8千付近となっています。

青色が上から新規接種数、新規4回目接種数、新規5回目接種数となっています。1番目のグラフ、北海道から寒くなってきますので、季節的な要因で感染の新たな波が作られているのでしょう。加えて接種の波が新たな感染の波を作っているようにも見えます。

この接種の波は、2番目と3番目のグラフから 4回目の後の方の山、つまり若者の接種の山と、5回目を重ね併せたものから作られています。(僅かですが 1回目〜3回目の接種数も加算されています)

今後も北海道の動きやその動きを他の都府県が追随していくのか注視していきたいと思います。

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