ワクチン先進国イスラエルと英国ではもうほぼ接種されてない

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日本は第8波? ワクチン先進国イスラエルと英国は?

  • 日本は第8波に入ったかもしれない
  • 第7波と第8波の谷間は昨年のオリンピックごろの最大値より上
  • ワクチン先進国イスラエルと英国は波が来ているように見えない
  • 2022年1月に規制解除方針を宣言しブースター接種はほとんど射たれてない

グラフは横軸が時間推移で、縦軸は上から人口当りの新規陽性者数、死者数、ブースター(3回目以降)接種数です。1番目のグラフから日本は第8波に入っているといえるかもしれません。第7波と第8波の谷間は、昨年のオリンピックごろの最大値より上となっており、検査・マスク・ワクチンといった感染対策で状況が悪くなったと考えています。

一方で、かつてワクチン先進国であったイスラエルと英国は2022年1月に全ての規制を止めることを宣言し実行していきました。過去最大の陽性者を出していたにも関わらずです。2番目のグラフから死者も最悪期より減ったとはいえ日ごと100万人中3人またはそれ以上出ていたことが分ります。日本のコロナ死者が100万人中3人以上になったことはありません。イスラエルや英国ではその頃からワクチン接種がほとんど行われなくなったことが3番目のグラフから分ります。ブースター接種を今でも推進している日本とはT対照的です。

イスラエルと英国はマスクしてワクチン接種しても感染は拡大するし死者もこれ以上は減らせないのが誰の目にも明らかになったので、政府は対策の効果をあやふやにするため規制を撤廃に踏み切ったと筆者は見ています。


イスラエルでは既に98%が接種者扱いとならない

  • 2022年11月8日現在、必要回接種数済みと見做されるのは全人口の2%
  • 残り98%は未接種か有効期限が切れた人達

イスラエル公式コロナ関連ダッシュボードによると、必要回接種数済みと見做されるのは2022年11月8日現在、全人口の2%程です。残り98%は未接種か有効期限が切れた人達となっています。


イスラエル・英国と日本とを全死因死者で比較

  • 100万人当り全死因死者は日ごと12人〜40人
  • 英国の死者が多かったのは第1波と第2波の時期のみ
  • 日本の方が高齢化で死者が多いが、コロナ前は気にしていなかった
  • コロナで死者が出ることを気にしなければ普通に生活できる

イスラエルと英国で第8波に入ったように見えないのは積極検査をしてないからかもしれません。感染は広がっているのかもしれません。しかしそれでよいのです。騒がなければコロナ禍は起きないのですから。

グラフは日ごと100万人当りの全死因死者のグラフです。日ごと100万人中12人〜40人の死者が出るわけで、コロナで数人の死者が出ることは全体の死者数から見れば大きな問題ではありません。イスラエルや英国で幾らコロナ死者が多かったとはいっても、英国の第1波と第2波を除けば、日本の方が人口当りでコロナ以外の要因での死者が常時ずっと沢山出ているのです。

日本の死者が多いのはもちろん高齢化が原因ですが、コロナ前はそれだけ人が亡くなっていても誰も気にしていませんでした。今や全死因死者の平均年齢よりコロナ死者の平均年齢の方が高いのです。全員では無いにせよ多くの人にとってコロナで死ぬのなら大往生でしょう。

コロナでの死者で気にしなければ普通に生活できます。そのためには検査して陽性者数で騒ぐということを止めないといけないし、マスクとワクチンが無いと大変なことになるという考えを捨てないといけないと考えています。


訂正(2022/11/16): 英国でほぼ接種していないのは50歳未満に限る

ツイッターで英国では9月から65歳以上、10月から50歳以上が絶賛接種しているという情報を頂きました。グラフは縦軸が100万人当りの新規接種数で、Our World in Data からデータを取得しています。英国では接種状況のデータが 9月頭以降確認できなくなっており、どうやら公表しなくなっているようです。

ですから英国に関しては、規制解除を宣言した1月頃から接種は減っていき、今も50歳未満はほぼ接種していない、となります。

お詫びして訂正致します。

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日本は世界一ワクチン接種したい国民?

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NHKで世界トップの人口当り接種数と報じられる

  • データ元は Ourworldindata.org

10月末にNHKが、日本は人口当り接種数トップと報じました。NHKが提示するグラフのデータ元は Ourworldindata.org となっています。


接種数、日本は世界6位で主要国ではトップ

  • NHKは人口が少ない国を省いてある

筆者が提示しているグラフも Ourworldindata.org のデータを元にしています。グラフは横軸が100人当りの接種数で 2〜4回射っている人が多いため日本は266となっています。日本は、キューバ、ジブラルタル、チリ、ブルネイ、カタールの次で6番目となっています。NHKの報道は人口が少ない国は除くという条件付きになっています(正確には総接種数が上位18位だけで比較)。

縦軸は、1番目のグラフが人口当りの新規陽性者数です。2番目のグラフは絶対数です。

世界トップは言い過ぎですが、主要国でトップなのは間違いありません。次にブースター(3回目や4回目)接種だけに限ってみます。


ブースター接種率、日本は世界3位で主要国でダントツ

  • 5回目接種と検査で、また陽性者数世界トップになるのでは?
  • チリは強制? ジブラルタルは外国人計上?
  • 日本は世界一ワクチン接種したい国民?

ブースター3回目以上接種率のグラフだと、日本は世界で3位、主要国でダントツの1位。しかも上位のジブラルタルは外国人を計上していて、チリは強制だからでは無いかと思います。そうすると世界で一番率先してブースター接種をしているのは日本人ということになります。

追加接種を続け、検査もして陽性者数を煽ることで、また新規陽性者数世界トップに立つのでは無いでしょうか。

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ワクチンと超過死の相関を出すのは手段の一つ。目的は日常に戻ること

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  1. 読者の皆様は、異なる見解を御自身で読み、御自身でお考え下さい。
  2. どちらによワクチンで超過死亡を抑制できないことは明らかだから推進は止めるべき(もちろん筆者は接種で感染も死者も増えてると考えている)
  3. 仁井田氏は何を目的として、超過死亡はワクチンでが原因で無いと主張しているのか御説明頂けますか?

言論サイトアゴラで仁井田氏から御意見として『藤川賢治氏の記事「ワクチン接種が超過死亡と相関」への反論』を頂いたようなので、それに対する回答として三点だけ列挙しました。

(なお原点がズレてることやスケールに関しても「反論」なさっているが、単に全てのグラフのデータの値の最大と最小を調べ、Y軸の範囲を決めているに過ぎなく、最初からグラフを上手く重ね併せようとか逆に青と朱色のグラフのスケールを併せようとかいう意図は有りません。トレンドが見れるようにしているだけです。)

筆者にとって、ワクチンと超過死の相関を出すのは手段の一つに過ぎなく、目的は違います。目的の説明を纏めた2022年7月のブログに追記して転載、また2022年2月のツイッターでの同様の呟きを以下に転載します。時に目的を忘れてしまうことへの自戒を込めて。

P.S.

読者の皆様は、コロナ禍初期2020年5月のアゴラでの最初の拙著「コロナ騒ぎを収束させ人間らしい暮らしを今秋にも取戻す方法」も是非併せて御覧下さい。今読んでも我ながら首尾一貫、初志貫徹していると自負しております。惜しむらくは「アビガン」を「イベルメクチン」と書かなかったことです(笑)。

以下、2022年7月18日の拙ブログ に少し追記したものです。


そもそも目的はコロナ禍を抜け出し日常に戻ること

  • マスクやワクチンが有効性や害を議論することは手段であり目的では無い
  • 検査、マスク、ワクチンを推進した結果、日本の感染状況は世界平均超え
  • 対策をやめるしか無いとずっと訴えてきたし、そのための議論

そもそもコロナ禍を抜け出し日常に戻るのが目的だということをまずは言っておかなければならないでしょう。当り前のように見えて、案外、当り前でも無いのです。

よくツイッター上で、マスクやワクチンの有効性で議論になります。

筆者は有効では無いまたは害であることを示す世界中の統計データや論文を提示します。有効だとする反論してくる方は大抵は報道や政府発表を鵜呑みにしている方です。しかし中には少数ですがデータや論文を出してくる方も居ます。なる程、そういうデータ、論文、見方があるのか、と勉強になることはあります。そういう方々と幾ら議論しても有効か無効か、お互い讓ることは有りません。

では何のために議論しているのでしょうか?

私は無効もしくは害だと信じて疑ってないし、100万歩譲って有効なデータがあったとしても、無効とするデータがあるのだから、推奨するのは誤りだ、という立場です。マスクもワクチンも有害性があるのは確実なのですから。有害性が一切無いとするのは、さすがに話になりません。

ですから、ある程度議論することはよいのですが、結論は出なくても適当に切上げて

「マスクもワクチンも推奨は無しで」

でよいのです。コロナ禍を抜け出し日常に戻るのが目的なのですから。

マスクやワクチンが有効か無効かの結論を出すことを目的にしてしまうと、延々と平行線の議論をしてしまうことになり時間の無駄です。なんて偉そうなことを書いてますが、私も何度もやってしまいました(汗)。

実際に日本の感染状況は、検査、マスク、ワクチンを推進した結果、世界平均を超え酷くなっています。グラフは横軸が時間推移で 2020年から現在までを示しています。上のグラフが人口当りの新規陽性者数、下のグラフが人口当りの死者数です。日本は世界平均と比べても今や大きくなっています。状況が改善したらなんて言っていたら、いつまでたっても日常に戻れません。強い意思をもって日常に戻る選択をする必要があります。

そもそも私は2020年3月から、若者は普通に生活するしか無いとずっと主張し続けてきました。当時から何度頭の中でシミュレーションしても同じ結果にしかなりませんでした。ただし高齢者など脆弱な層やコロナが怖い方が閉じ込もるのは仕方有りません。

実際スウェーデンは若者はなるべく日常を送るという選択をしました。2020年3月にはは義務教育は閉じないことを決めましたし、ロックダウン(罰則のある外出規制)はしませんでした。もちろん何の勝算も無くこの対策を取ったわけではありません。


2020年3月には分っていた

  • 武漢での40歳未満の有症状 CFR (致死率)は 0.3%、高齢者の「1/10」
  • 義務教育を閉じたら今度は子供の学習・生活環境が破壊
  • 学校は開けるという選択肢しか無く、現役世代の社会活動の場も同じこと
  • 検査・マスク・ワクチン実質強制せずとも日常は送れるし、それでしか日常に戻れない

2020年3月には武漢での40歳未満の有症状 CFR (致死率)は 0.3%、この時点ですら高齢者の「1/10」との推計の論文が出ました[1]。

確かに0.3%はインフルエンザの0.1%(全年齢)より高いのですが、CFR は当初は高く出てしまうことが常ですし、義務教育を閉じたら今度は子供の学習・生活環境が破壊されます。それにより精神を病み、最悪、自殺に至る可能性も考えられます。ですから学校は開けるという選択肢しか無いのです。

しかし、この意見フェイスブックで繋がっている人達にはほとんど受け入れられませんでした。とにかく「学校閉じろ、自粛しろ、緊急事態宣言出せ」ばかりでした。データも論文も見ず煽り報道を鵜呑みにしてしまったのでしょう。ツイッター上で議論する人のようにデータや論文出して私の意見に反論する人は皆無でした。

スウェーデンは、若者になるべく日常を送ってもらって、そして今年の2022年2月に全ての規制が無くなり、4月からは日本人もワクチンパスポートや陰性証明無しで入れます。とっくに完全に日常に戻ってます。検査・マスク・ワクチンを実質強制のような推奨せずとも日常は送れるし、それでしか日常に戻れません。

一方で日本はいつまでも皆がマスクして、ワクチン効果を宣伝し、ちょっと感染増えたら沢山の人がPCR検査上に並ぶという状態です。いつになったら日常に戻るという目的が達成されるのでしょうね。


参考文献

  1. WU, Joseph T., et al. Estimating clinical severity of COVID-19 from the transmission dynamics in Wuhan, China. Nature medicine, 2020, 26.4: 506-510.

2022/02/27 のツイート

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ワクチンで死者が増えると考えるわけ

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ワクチン接種で死者が増えるという可能性をどうしても認められない人達が居ます。逆にここで私がどうしてそう判断しているか解説したいと思います。


健康な人の医療介入をどう捉えているか

  1. エビデンスレベル最高の論文の結論は、健康な人への医療介入はプラスでは無くむしろマイナス
  2. 製薬会社としてはマイナスにした方がより薬が売れて儲かる
  3. 上層部は知っているがそれでも健康な人への医療介入を推進するのが医学界

自分自身では色んな情報をバランスよく入力し判断していると思っていますが、ある情報の考慮をバイアスがかかってると言われれば、それはそうだとしかいえません。

その中でも 1. に関してはデータに基いた論文が数多くあります。2. と 3. は個人の解釈・感想であり議論しても仕方有りませんので、1. について幾つか挙げてみます。


コクラン、病気と死亡を低下させるための総合健診

  • 体系的な健康診断の実施は有益である可能性は低く、不必要な検査や治療につながる可能性がある。

質の高い医療を提供するためにコクランという非営利団体が存在します。「病気と死亡を低下させるための総合健診」というレビューを出しており、『体系的な健康診断の実施は有益である可能性は低く、不必要な検査や治療につながる可能性がある。』と健康な人への医療介入はマイナスの可能性があると結論付けています。

筆者は、定期健康診断などの健康な人への医療介入は、何の益も害も無いことが一番多いと解釈しています。毎年健康診断を受けている人が多いでしょうから、これは直感的に明らかだと思います。そして介入することで良い結果を生むことはあります。しかし害を生むこともあり、害を生むの可能性の方が高いと解釈しています。


コクラン、Lancet 最新論文(2022/08)

  • 医療介入が、質の高いエビデンスにより益があると認められたものが5.6%
  • 害の可能性があるのは36.8%、統計的に有意に害があるのは8.1%
  • 医療介入10件中、9件は質の高いエビデンスに基づかず、害は過少報告されている

こちらは同じくコクランによる、健康な人とは限っていない医療介入の最新論文ですが、上記のようになっています。原文は以下の通りです。

Results

Of 1,567 eligible interventions, 87 (5.6%) had high-quality evidence supporting their benefits. Harms were measured for 577 (36.8%) interventions. There was statistically significant evidence for harm in 127 (8.1%) of these. Our dependence on the reliability of Cochrane author assessments (including their GRADE assessments) was the main potential limitation of our study.

Conclusion

More than 9 in 10 healthcare interventions studied within recent Cochrane Reviews are not supported by high-quality evidence, and harms are under-reported.』


改めてファイザー6ヶ月追跡論文

データに裏付けられた上記論文の情報を知っているため、ファイザー6ヶ月追跡論文から作成したこの表も、

「ワクチン接種して全体としてはマイナス。健康な人への医療介入でいつも起きる通り」

と解釈しています。

コロナだけを指標にしていると重症者が減っているように見えますが、ワクチンを接種した方が、他の疾患が2万人中100人以上も増え、死者も増えています。他の疾患や全体の死者を指標にすればマイナス効果になっているわけです。

現実世界でもワクチンを投入して、厖大な数の副反応疑い重篤者と死者の報告と、去年から続く超過死亡があります。それが答えだと思っており、ファイザー6ヶ月論文のデータ通りだし、コクランの論文の通りだと思っています。


参考文献

  1. コクラン, “病気と死亡を低下させるための総合健診,” 2019/01/30
  1. HOWICK, Jeremy, et al. Most healthcare interventions tested in Cochrane Reviews are not effective according to high quality evidence: a systematic review and meta-analysis. Journal of clinical epidemiology, 2022.

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ワクチン接種が超過死亡と相関

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日ごとのワクチン接種数推移と超過死亡

  • 3回目接種の山が超過死亡と重なる
  • タイムラグが無いので不自然に思われるが……

8月の超過死亡が例年を逸脱した激増となっており、原因はコロナかワクチンかと、言論サイト「アゴラ」でも話題です。[1]

ここでは二種類のグラフを提示します。日本の「超過死亡ダッシュボード」[2]で提供される週ごと県ごとの死亡者数と予測値とを利用しており、データ現在は 7月末までのグラフになります。8月分は1ヶ月後に提示します。

まず一種類目。三つのグラフはそれぞれ日本、東京、大阪で、横軸が日ごとの時間推移で2021年1月から2022年末までを示しています。縦軸の青い線が日ごとの人口当りワクチン接種数で、朱色の線が超過死亡率です。2022年1月頃から2022年5月頃までの3回目接種の山が、超過死亡の山と重なっているのが確認できるかと思います。

しかし超過死亡の原因がワクチンだとすると、即死しない限り山は重ならないので、不自然に感じるかもしれません。そこで次に3回目接種(65歳以上)にだけ絞ってグラフを出します。


3回目接種数(65歳以上)推移と超過死亡

  • ワクチン接種数の下がりが早くなり、超過死亡の山が続く

二種類目のグラフは青い線が65歳以上3回目接種数推移となっています。このグラフの提示方法は、人口増加を目指す男、藤江氏の講演で見たのが最初です。超過死亡はほとんど高齢者の死亡数で決まりますので、高齢者の日ごとの接種数と超過死亡とを比較するのは理にかなっていると思います。

ワクチン接種が下がっていくのが早くなり、その結果、超過死亡の山が綺麗に続いていくのが分るかと思います。全都道府県を確認しましたが、人口が多いところ程この法則に従ったグラフとなるという傾向があります。筆者は、高齢者のワクチン接種が高齢者の死を誘発していると考えています。

今後も4回目接種数と超過死亡、またその他の指標とのグラフを、新しいデータが揃い次第提供していく予定です。


参考文献

  1. アゴラ, “異常な超過死亡の原因はコロナかワクチンか「引き金」か 池田 信夫,” 2022/10/26
  1. “日本の超過および過少死亡数ダッシュボード”

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間違ったらまず、ごめんなさい、でしょう

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  • このツイートの「いいね」が1000を超えました

このツイートの「いいね」が1000を超えました。


日本は第8波入り?

  • 日本は世界平均よりも高い陽性者の波が常態化してしまった
  • 波の谷間は、オリンピックするしないで揉めていたピークよりも上

グラフは横軸が日ごとの時間推移で、一番目のグラフは縦軸が100万人当りの新規陽性者を示しています。日本は第8波入りでしょうか。もしそうなら、二つ注目すべきところがあります。一つは日本は世界平均よりも高い陽性者の波が常態化してしまったということ。詳しくは来週にまた解説したいと思います。

もう一つは、第7波と第8波の間の谷は陽性者数が100万人当り230人というところで、これはオリンピックするしないで揉めていた第6波のピークより上ということです。一体、何を目指して無観客にしたのでしょうか。本当に呆れます。

検査、マスク、ワクチンをしている限り、コロナ対策禍は終りません。

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ワクチン効果と安全性にいつから疑問を持っていたのか?

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市場投入前のワクチンへの素直な想い

  • 有効で安全なワクチンの開発には何年もかかる
  • 風邪のウイルスは変異するので有効なワクチンを作るのが難しい
  • 人の行動を制限するのは人権侵害
  • これらの考えは智識や過去の経験に依るもので逆張りでは無い

筆者はワクチンが投入される前から、新型コロナにワクチンは不要だと思っていました。また効果や安全性に疑問を持っていました。それは上に挙げた「有効で安全なワクチンの開発には何年もかかる」や「風邪のウイルスは変異するので有効なワクチンを作るのが難しい」のように単純に智識や過去の経験に依るものです。決して主流派に対して逆張りしたわけでは有りません。

それを何故、95%の有効率でしかも 1年で足らずで安全なものができたという宣伝を皆、信じたのでしょうか? 筆者は皆が新興カルト宗教にでも洗脳されているようにしか見えませんでした。今となってはヒトは簡単に洗脳されるもので、ただそれだけだと理解しています。

しかも疑わしい事象が沢山生じていました。上のツイートは全28分冊+αの連続ツイートの最初です。

挙げた項目の三つめに「人の行動を制限するのは人権侵害」を加えたのは、ワクチン接種したしてないで行動を制限するのは人権侵害だという筆者の基本的な考え方からです。これは自粛の強要や学校閉鎖が許されないことにも繋がります。何故、皆が簡単に人権侵害を許容したのか、これも筆者には理解不能ですが、やはりヒトなんて簡単に洗脳され「これは例外的に許される」と思ってしまうのでしょう。


疑いの時系列

  • 2020年11月
    治験の段階で、約半分の人で疲労感、熱、寒気の症状、重症もちらほら

  • 2021年2月
    米国の有害事象データベース(VARES)に桁違いに入力されていたことが分かる

  • 2021年2月
    セイシェルズで接種事業開始後に死者増、先行するイスラエルも感染収まらず

  • 2021年3月
    デンマークの論文でワクチン1回目接種後2週間は感染率が上がることが示され、ツイッター界隈では「魔の2週間」と呼ばれるようになる。

  • 2021年4月
    イスラエルで心筋炎が増えていることが報告

  • 2021年4月
    無風だったモンゴルでワクチン接種と共に感染爆発

  • 2021年6月
    日本でもインフルワクチンと桁違いのワウクチン副反応疑い死亡報告

連続ツイートの中身を全部列挙すると長いので、ワクチンの有効性や安全性の疑念が確信に変っていく、特に決定的なことだけを上に列挙しています。


それでも情報リテラシー教える立場の情報系大学教授か?

  • 有名大学の情報系の大学教授、つまり情報リテラシーを教える立場の大学教授の私への書込み
    『若い世代でも重症化しちゃうと後遺症は辛いので(よほど嫌でない限り)みんな受ければいいと思いますが。単なる予防注射ですよ?』

  • 怒りで頭が沸騰し、その勢いでこのグラフの最初のバージョンを作成

2021年の7月に「ファイザー製ワクチン、イスラエルで有効率大幅低下」という記事が出ので、フェイスブックにこう書き込みました。

「ワクチンで集団免疫なんて幻想で、あくまでワクチンは重症化予防のためであり、重症化率が高い層だ
けが接種すればよい、という認識が広まることを望む。」

そして有名大学の情報系の大学教授、つまり情報リテラシーを教える立場の大学教授がこうコメントしてきました。

『若い世代でも重症化しちゃうと後遺症は辛いので(よほど嫌でない限り)みんな受ければいいと思いますが。単なる予防注射ですよ?』

怒りで頭が沸騰しました。この時点で史上最悪の薬害はほぼ確定で子供にも被害が出そうだという時で、筆者は子供のワクチン接種反対の署名活動などをしていた時期でしたから。怒りで頭が沸騰した勢いのまま、指を震わせながら上のグラフの最初のバージョンを、厚労省の副反応疑い報告の資料から描き上げ、返信しました。その教授はそれまで私の書込みに対して一々難癖をつけていたのですが、この一件以降、一切の反応が無くなりました。今はどういう認識なのか何度か訊きましたが返事がありません。

グラフはワクチン副反応疑い死亡報告と新型コロナ死者とを年代別に比較したグラフです。ワクチンは2021年のデータ、コロナは2020年と2021年のデータを比較しています。まず、ワクチンが投入された2021年の方が2020年より新型コロナ死者が増えてしまったのは何故かという疑問が湧いてきます。筆者はワクチンで状況が悪くなったと考えていますが、その件はここでは棚に上げておきます。

ともかく、10代と20代はワクチン副反応疑い死亡報告の方が2020年と2021年それぞれの新型コロナ死者よりも多いのです。こんなワクチン前代未聞で、従来までなら中止しかあり得ません。こうなってしまうことはフェイスブックの書込みの時点から予想していました。

また高齢者でも実際の被害は10倍[1]やそれ以上と言われているので、高齢者にとっても益がありません。高齢であったら10倍ならまだメリットあると考えてしまうのも洗脳されています。10倍でも過少評価かもしれないのですから。

情報系の大学教授でも、ほとんど自身でデータなど確認せず自身で考えもせず、製薬会社やら専門家やら政府やらいうことを鵜呑みにしているだけに過ぎないのです。

また、フェイスブックのとあるグループでこのグラフを提示した時には、別の有名大学の情報系の大学教授から、

『コロナは後遺症もあるので、死者数で比較するのはフェアじゃない』

と返信がありました。これにはきっちりと

「どんな病気でも事故でも人が亡くなるような事象には、係数は違うにせよ比例して後遺症が残る人も出る」

と反論しました。再反論は有りませんでした。


迷言集

  • 『感染拡大防止のため若者からワクチン打つべき』
  • 『熱が出た! 正常な副反応で嬉しい』
  • 『インフルエンザワクチンもmRNAにしてくれればよいのに』

最後にその二人の教授達のその他の迷言を載せておきました。今となっては笑い話……いや笑えない悲劇でしょうか。情報リテラシーを教える立場の有名大学の情報系の教授も、自分で調べないし簡単に騙されるし洗脳されるということを是非、知っておいて欲しいと思います。


参考文献

  1. 厚労省 第4回 医薬品等行政評価・監視委員会 議事録 佐藤嗣道委員長代理(東京理科大学薬学部准教授)「実際はこの頻度よりも高い頻度でワクチンの接種による死亡が起きている可能性も考えられる(中略)もしかすると10倍ぐらい高い可能性も視野に」2021/06/28

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スウェーデンはロックダウンやマスク無しで全体死者増加せず

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スウェーデンは2020年の3月には義務教育の学校を閉鎖しないことを発表しました[1,2]。またその後、ロックダウンもしませんでした。その頃から筆者は若者の生活を守れるのはスウェーデンしかあり得ないと考えており、スウェーデンの対策が正しいと訴えてきました。ところがそのことをFacebookに書いても情報系の教授達からは「スウェーデンが成功するかは分らない」「スウェーデンはロックダウンしないからこんなに被害が出ている」などと反発されました。

スウェーデンで実際に学校閉鎖やロックダウンしない結果、大変なことが起きたのでしょうか? またマスクもエビデンスが無いとしてしませんでした。日本との比較も混じえながらグラフを見ていきます。


スウェーデンでは2020年4月5月に確かにパンデミックがあったが、ロックダウンやマスクはしなかった

  • しかしその後は例年の死者の最低値付近かそれ以下で推移
  • 11月と12月には第2波も同じ

グラフは横軸が日ごとの時間推移で縦軸が100万人当りの死者です。赤い線が新型コロナ死者を示しています。確かに2020年の4月と5月のスウェーデンの死者は日本に比べると膨大な数となっています。

青い線は他の死因での死者も含めた全死因死者を示しています。この線もやはり例年よりも高くなっています。水色で塗った領域は2015年から2019年までの同じ時期の最大と最小の範囲を示しており、この領域よりも青い線が高い位置にあると例年より死者が多かったことを示します。特に水色の領域の上に白い空白部分が見えて、更にその上に青い線があるところは、例年より非常に死者が多かったということを示しています。この観点から見ても2020年4月5月のスウェーデンの死者は多かったこといえるでしょう。

しかしその後は、ほぼ水色の領域の下に青い線が見えます。これは例年の死者の最低値付近かそれ以下で推移していたことを示します。

2020年11月と12月には第2波が来て、新型コロナの死者が増え、それに伴い全死因死者が例年より増えていることが分ります。しかしやはりその後は例年より低い水準で全死因死者が推移しています。


2015年からの視点: スウェーデンの2020年4月5月以外は平年並みかそれ以下

  • 一方で日本は2020年の全死因死者は例年より少ない
  • 逆に次の年の2021年は死者が例年以上、2022年も

次に開始点を2015年からとしてグラフを見てみます。スウェーデンの下に日本も並べてみます。上のグラフでやはりスウェーデンの2020年4月と5月の全死因死者は多いといえるでしょう。しかし11月と12月の死者に関していえば同程度となっている箇所が2018年以前にもあります。一般的に冬は寒さや感染症などの影響で人が多く亡くなります。2020年の11月と12月の死者は、時期的には例年より2ヶ月ほど早まっていますが、2018年以前の冬と同程度であったといえるでしょう。

一方で下のグラフ、日本は新型コロナが発生した2020年の全死因死者は例年より少なくなりました。年々死者が増加していた中で特異な出来事だったといえるでしょう。しかし逆に次の年の2021年は死者が例年以上になってしまいました。

よくよく考えれば新型コロナによって死者が増えるということはあり得ません。これはヒトの死亡率が100%だからです。新型コロナによって引き起こされるのは一時期に死者が集中するという現象です。

スウェーデンは毎年1月から3月ごろの死者が多いのですが、2019年と、2020年の新型コロナ直前の1月2月は暖冬の影響で亡くなる方が少なかったのです。2020年の新型コロナ死者の多さはその影響もあったと推定している論文も発表されています[3]。執筆者はスウェーデン人の研究者だけでは無くノルウェー人の研究者も含まれています。ノルウェーの研究者も含めた結論は、スウェーデンのようなマイルドな対策でよかったのでは、ということです。


1980年からの視点: ヒトは冬に多くなくなるというのがよく分かる

  • 1989年から1990年代にも新型コロナ並みの死者
  • 統計局はコロナ被害はその頃のインフルエンザと比較して同程度と発表

更に1980年からの死者推移を見てみます。冬に人が多く亡くなるというのがよく分ります。データは国連からと2000年以降はヨーロッパを中心とした死者推移データベースから取得しています。(ところどころ抜けているのはデータに抜けがあるためです。) 1989年から1990年代にも新型コロナ並みの死者が出ていることが分ります。実際、スウェーデンの統計局はその頃にインフルエンザで大量の死者が出ており、新型コロナ第一波の死者よりも全死因でみると多かったと述べています[4]。コロナ被害はインフルエンザと比較して同程度という発表をした国は筆者はスウェーデン以外に知りません。


1980年からの視点: スウェーデンと日本を比較

  • 日本は新型コロナ死者が少なくても人口当り全死因死者が増加

改めてスウェーデンと日本を比較します。スウェーデンの場合は、100万人あたり日ごとの死者が、1980年には30〜40人だったのが20〜30人になり、新型コロナで一時的に40人になりました。一方で日本は日に15〜20人だった死者が高齢化の影響で今では30〜40人です。新型コロナの被害をほとんど受けなくても死者がどんどん増えている状態です。(なお日本で一ヶ所だけ突出して高いところは、東日本大震災のあった2011年3月です。)


200年間の視点: スウェーデン

  • 100年前のスペイン風邪には遠く及ばず
  • 小規模パンデミックに遭ったが大規模インフォデミックは防いだ

スウェーデンには死亡者数や死亡率データが200年分近くあります[5]。グラフの横軸は時間推移で、1835年からの年ごとに、人口当りの死者数を縦軸で示しています。

グラフを見れば、今回のパンデミックは100年前のスペイン風邪には遠く及ばず、1968年の香港風邪や1988年の北京風邪程度であったことが分ります。流行が収まった後、むしろ死者が減っているところもそっくりです。そのときもロックダウンしないと人が沢山死ぬと騷いだのでしょうか?

スウェーデンは、ロックダウンをしないマスクもしないという緩やかな対策で、一時的に死者は集中したものの、生活に制限は少なく、3年を通してみれば死者数は例年と変りません。2022年2月には対策の推奨がほぼ無くなり、入国の制限も4月には一切無くなりました。日本人も、PCR陰性証明もワクチンパスポートも必要とせず、入国できます。スウェーデンと日本、どちらの対策が優れていたのか、将来どうなるのか、国として先行きが厳しいのはどちらか考えてみて下さい。


参考文献

  1. 朝日新聞論座, “「日常をできるだけ維持する」スウェーデンのコロナ対策”, 2022/03/31
  2. たまひよ, “いまだ一斉休校していないスウェーデン、その理由とは  在住翻訳家のママが語る,” 2020/04/12
  3. JUUL, Frederik E., et al. Mortality in Norway and Sweden during the COVID-19 pandemic. Scandinavian Journal of Public Health, 2021, 14034948211047137.
  4. Sweden’s two corona months are not more deadly than the flu of the 90s – but that does not mean that everything is normal
  5. スウェーデン統計局, https:/www.scb.se/

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過剰なコロナ対策で若者、特に女性が自殺

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若者はコロナ対策禍での自殺の増加の方が大問題

  • 過剩なコロナ対策で若者の自殺が増加
  • 若者は自殺が主な死因なので、全体の死者も増加

筆者は医療逼迫を理由に、経済活動を制限し学校を閉じることを続けると、新型コロナ感染症での直接被害よりも、現役世代や若者の生活環境や学習環境に大きな被害が出るし、最悪自殺に至るから、制限すべきでは無いと2022年の3月から一貫して訴えてきました。

既に述べてきたように、コロナで高齢者の死者が一時に集中することはあっても、全体の死者が増えるわけでは無く、社会に大きな影響は無いと考えていたからです。しかしこの考えは周囲には全く受け入れられませんでした。周囲は数値に強いと思っていた情報系の大学の先生ばかりなのにも関わらず、です。

10代20代に絞って主な死因別と共に、10代20代では死因トップの自殺もグラフに表示してみます。横軸は月ごとの時間推移で2009年1月から現在までを表示しています。

一番上のグラフで、全死因死者(紺色)は2011年3月の東日本大震災をピークとして減少傾向にあったことが分ります。減少傾向だったのは少子化の影響でしょう。しかし2020年後半になって極端に若者の全死因死者(紺色)が増えたことが分ります。原因は死因の半数を占める自殺(黒色)が増えたことです。これは確実に過剰なコロナ対策の影響でしょう。

2番目のグラフは全体の死者を除いたものです。自殺は他の死因に比べ圧倒的に多いことが分ります。2021年後半に少し落ちてきたかと思いましたが、2022年になっても、また少し上がり高止まりしたままです。

そして 3番目のグラフは自殺を除いた死因のグラフです。呼吸器系疾患で亡くなる方は 10代20代であっても元から僅かにいて、月10人前後というところでした。なお呼吸器系疾患死者にはコロナ死者を含んだグラフにして表示します。年ごとに集計したグラフを次に示します。


年ごとの10代20代での主な死因別死者と呼吸器系疾患死者

  • コロナ前から10代20代も呼吸器系疾患で年100人前後亡くなっていた
  • 呼吸器系疾患とコロナの死者を併せたものが特別増えたわけでは無い

年ごとに集計したグラフの3番目のグラフで、コロナが流行したからといって、全体の死者から見れば、呼吸器系疾患とコロナの死者を併せたものが特別増えていないことが一層よく分ると思います。2018年から2021年まで年に100人前後となっています。


若い女性のコロナでの自殺の増加は更に大きな問題

  • 10代20代での女性の主な死因別死者で見るとコロナ禍で自殺が突出して増加

これまでの10代20代のグラフは男女併せたものだったのですが、女性に絞ってグラフを見ていきます。男性より新型コロナ死者が少ない傾向にあります。そして自殺が急上昇していることが分ると思います。

新型コロナ感染症で若者の死者は増えなかったけれども、コロナ対策で若者の死者、特に女性で増えたことは明らかです。

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米国のコロナでの死者増は東京が大阪になった程度

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初期のニューヨーク州と日本の状況

  • 日本は2020年3月のニューヨークの感染爆発でパニック
  • 情報系の大学教授も「早く緊急事態宣言を出せ」と平気で言ってた
  • 筆者は若者が被害を被るので反対
  • グラフから日本がニューヨークになるとは思えなかった

日本は2020年3月のニューヨークの感染爆発でパニックになりました。情報系の大学教授もw「早く緊急事態宣言を出せ」と平気で言ってました。筆者は当初から反対していました。医療逼迫を理由にした学校閉鎖や社会活動の制限は若者の学習環境や生活を破壊し、場合によっては死に追いやるからです。

そのころの感染状況の動きも見てみましょう。グラフは横軸が時間推移で、2020年の1月から2020年3月15日までを示しています。縦軸が人口あたりの新規陽性者数を表しています。2月はまだ東京の方が多かったのですが、大阪が抜き、ニューヨークが更にその上を行くようになりました。しかし中国人観光客を受け入れていた日本で感染爆発が起きなかかったのですから、ニューヨークのように感染爆発するとは思えませんでした。


初期のニューヨークと現在の比較

  • 初期ニューヨークのパニック時の陽性者より日本の第6波以降の方が多い
  • インフルエンザの方が多い
  • 死者は確かに類を見ないほど多いが、その水準になったのは初期の一度だけ

日時を2022年10月現在までにしてみましょう。ニューヨークでパニックになったときの新規陽性者数の最大値は、100万人あたり500人弱で、日本の第6波や第7波の方が高いくらいです。もちろんこれは検査数の問題はあるでしょう。しかし、インフルエンザは 1日30万人、100万人あたりなら2500人の患者が出るのですから、波が高かった第7波でようやくインフルエンザに匹敵する程度です。しかもコロナはあくまで陽性者であり無症状も含みますが、インフルエンザは有症状患者の推計です。陽性者数でパニックになるのは、他の似たような事象の数値と比較しないからとしか思えません。

2番目のグラフ、死者に関してはニューヨーク州は2020年4月、100万人中50人と突出しています。ただしその後一度もそのニューヨーク州でも他の州でもそのレベルに達したことは無いし、世界でもごく稀です。

100万人中死者50人というこの数値が多いかどうかどう判断すればよいのでしょうか。比較をせずに多いと判断する人が多くて驚きました。情報系の大学教授達も例外ではありませんでした。最終的には私も比較した結果多いとは判断しますが、それほど大変なことだとは判断しませんでした。


ニューヨーク州の全死因死者を東京と大阪と比較

  • ニューヨーク州の全死因死者はコロナ禍初期を除けば東京や大阪と大差無し

全死因死者のグラフも表示してみます。すると普段からニューヨーク州では毎日100万人当り20〜30人無くなっていることが分ります。東京も同じくらいで大阪はそれより少し多くなっています。ニューヨーク州は、普段の100万人当り20人の死者に加えて、コロナ死者50人、プラスアルファで最大で80人以上が亡くなっています。やはり多いと言えるでしょう。

しかしその時期を除くと、ニューヨーク州で全死因死者が増えているといっても、コロナ死者が多く出たときも含めて、東京や大阪と比べて人口あたり全死因死者が多くなっているということはありません。

また既に書いたことですが、年間で見れば死者が1割か2割増えている程度の出来事であり、多い国でも3割くらいです。身の回りで考えれば、1年で2〜3枚の喪中葉書を受け取っている人が多くて3〜4枚になる出来事に過ぎません。身の回りでバタバタと人が死ぬということはありません。この概算ができる人が情報リテラシーを教える立場の人達でも全然できていなかったとしか思えません。


米国の全死因死者と比較

  • 2010年からみると米国の人口あたり全死因死者は東京と同程度
  • パンデミック後に増えたとはいえ大阪と同程度にまでしか増えていない
  • それより大阪の2022年2月の死者の方が突出して多い

2010年からのグラフにしてみます。ニューヨーク州のデータが無いので米国を代りに表示します。もちろん 2010年から見れば、米国の全死因死者が2020年から増えたのは間違いありません。しかし全米4位の人口を誇るニューヨーク州を含んでいるのにも関わらず、米国での2020年4月の山は大分小さくなっており、これもニューヨーク州の死者増が特殊なことだったことを示しています。

話が逸れますが、やはりニューヨークは初期対応を間違ったのでは無いのでしょうか? 間違った対応を基準に考えて、世界がパニックになったのでは無いかと思います。

話を元に戻して、米国での全死因死者増をこのグラフで改めて表現するつするなら、元から東京と同じくらいの死者が、コロナがあって大阪と同じくらいになったといえるでしょう。

しかも米国との比較になると大阪の2022年2月の死者が突出していることも分ると思います。こちらの方が問題ではないでしょうか? 2022年の8月も夏としては多くなっていますし、2023年の1月も多くなっています。あれだけ「緊急事態宣言を出せ!」と言っていた人達は何も言いません。ほとんどの人は何も知らないし、知っている人は見て見ぬ振りをしているのでしょう。

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